ヴィンテージ自転車イベント「L’英雄 2015」開催…3回目の若いイベント、目指す方向性は
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国際自転車交流協会の中澤昭憲代表理事は、「日本とイタリアの交流の歴史は長いが、例えば行政主体で“姉妹都市”を結んでも、名前だけで終わってしまうことが多い。ならば民間が主体で、スポーツで交流したほうが成功するのではないかと考えた」と話す。
中澤氏は32年のイタリア在住経験がある。その文化をL’英雄に還元したいと考えており、「自転車を“本”で知るのではなく、“ダイレクトコミュニケーション”で知っていただきたい。ダイレクトコミュニケーションが、今の日本人には足りないと考えている。そしてそれ盛り上げるのは、行政ではなく民間だ」と続ける。
L’英雄の原点は、イタリアの「L’Eroica」だ。L’英雄はそのコンセプトを受け継ぎ、ヴィンテージ自転車を主体として行なう。そのねらいは「ヴィンテージ自転車はコミュニケーションの種」とのこと。
続けて中澤氏は、「ピカピカの新品の自転車では歴史がない。長く使われた自転車だからこそ、例えばキズひとつについてもエピソードが語れる。そういった歴史を“ナマの声”で聞くことが重要で、だから歴史がより深まる。実はこのイベントの主体は、自転車ではなく“人間”だ」と語った。
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