総務省、スマホアプリ「プライバシーポリシー」の調査結果を公表
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総務省の「利用者視点を踏まえたICTサービスに係る諸問題に関する研究会」では、具体的な指針として2012年8月に「スマートフォン プライバシー イニシアティブ」、2013年9月に「スマートフォン プライバシー イニシアティブII」を発表している。さらに2013年12月に設置されたタスクフォースにおいて、具体的な検討がなされ、実証実験の全体像が「スマートフォン プライバシー アウトルック」として報告された。「スマートフォン プライバシーアウトルックII」はこれに続くものとなる。
「スマートフォン プライバシーアウトルックII」によると、プライバシーポリシーの掲載率は向上しているが、記載内容が不十分なものが多いという。Androidの人気上位100位のアプリの場合、プライバシーポリシーの掲載があるものは86%で、2013年度調査(60%)より上昇している。ただし、「Google Play紹介ページ」「開発者ホームページ」などへの掲載が増え、「アプリ内」における掲載は低下している傾向も見られた。また関連サービス全体で記述しているパターンも多く、個々のアプリについて専用のポリシーを記述しているのは19%に留まっている。
あわせてNTTコミュニケーションズが実証実験を実施。申請のあった64のアプリについてアプリの解析を行い、プライバシーポリシーの内容との突合を行った。その結果、プライバシーポリシーに利用者情報の外部送信に関する記載がないにもかかわらず、利用者情報が外部に送信される不適正なアプリが9つ(約14%)確認された。これらの大半は位置情報を送信していた。
総務省は今後も、第三者検証に係る実証実験を継続する方針だ。
《冨岡晶@RBBTODAY》
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