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【山口和幸の茶輪記】自転車レースの運営ひとつ取っても、さすがイタリアと思わせるものばかり

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【山口和幸の茶輪記】自転車レースの運営ひとつ取っても、さすがイタリアと思わせるものばかり
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大会期間中は主催者が提供する膨大な写真を目にする機会があるが、そこにはスポーツとしての激闘シーンのほかに必ず添えられるものがある。それが「美女のサービスカット」だ。いかにもイタリアらしい。というかツール・ド・フランスにはないでしょ。カメラを向けるカメラマンもそうだが、それを採用して送りつけてくる広報もきっと美女好きなのだ。



自転車ファンのためのイタリア語会話を都内で開講するマルコ・ファヴァロさんは、ツール・ド・フランスさいたまの通訳としてボクも面識があるが、そんなファヴァロさんに面白い話を聞いた。

「イタリア人は古いものが大嫌い。だから服もクルマもどんどん捨てる。でもそれ以上に美しいものが大好き。だからどんなに古くても美しいものは大事にする。たとえば歴史的建造物。そして自転車。古くてもいつまでも大事にするでしょ」

ちなみに第二次世界大戦直後のイタリアでは、自転車はサッカーよりも人気があったそうだ。敗戦国は賠償金を支払わなければならず、その資金源として政府が始めたのがサッカーくじ「トトカルチョ」。一攫千金を夢見るイタリア人がサッカーに夢中になるのは時間の問題だった。自転車競技は1967年には第2の人気スポーツに転落。しかし現在まで第2位の座は死守している。
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《山口和幸》

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