1998年、シドニーとメルボルンの2都市で3000人が参加してスタートしたMother’s Day Cassic。年を重ねるごとに大きなものになってきた。2014年はオーストラリア国内主要都市とその他の地域、計80カ所以上で13万人以上の参加者が集まった。
これで集まった募金は400万豪ドル。自分でこのイベントの主催をすることもできるために、現在多くの場所で開催されている。だが、なぜこのような大きなイベントに育ったのか。それには大きな理由がある。
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乳ガン研究のための募金活動の一環として
成人病疾患の中でも大きな割合となっているガン。ここオーストラリアでもガンの罹患率は上昇しているが、オーストラリア女性のもっとも高い割合となっているのが乳ガンだ。
8人にひとりの女性、そして680人にひとりの男性の割合で乳ガンにかかっていると言われており、私たちにとっては心配な疾患のひとつ。この増え続ける乳ガンを少しでも減らす運動のために始まったのがこのMother’s Day Cassicというわけだ。イベントの参加費や募金として集まったお金は、National Breast Cancer Foundation (NBCF)に研究費用と患者の治療費用のために送られる。
【乳ガンの撲滅に向けて、健康増進と募金活動…オーストラリア 続く】