この試合、前評判はゴロフキンが勝って当たり前、20戦連続KOを達成できるかが焦点だった。その期待に応えゴロフキンは第2ラウンド、相手をコーナーに追い詰めると冷静に左のカウンターを当て、素速く動くモンローから一撃でダウンを奪う。その後の追撃も決まり、このラウンドさらにダウンを奪った。
ダメージが重いモンローは、第3ラウンドからは一転して距離を詰め、回転の速いパンチを打ち返すスタイルに切り替える。頭をつけた状態での打ち合いが多くなった。
一撃での派手なKOを強く意識し始めたか、この辺りからゴロフキンの手数が減る。対してモンローは回転の速い連打がチャンピオンの顔面をとらえ始め、左ストレートでゴロフキンの頭を揺らす場面もあった。ボディブローの影響か、ゴロフキンはラウンド間に口を大きく開け深呼吸する。
だが最後は地力で勝るチャンピオンが、第6ラウンドの序盤に右のショートアッパーをガードの隙間からねじ込み、モンローの動きが止まったところを一気に仕留めた。
らしくない姿も見せた防衛戦に、「5R目なんかおかしかったが、ゴロフキン強い」「ゴロフキンの失速はやはりボディが利いていたね。明らかに上体をかがめて庇っていたから」「ゴロフキン、勝ったけど防衛戦の中で一番良くなかったかも」「ほんの少し冷やっとしたぞ。 ゴロフキン」「ゴロフキン、すごく調子悪そうだけど、ちゃんと勝つのがすごいな」など、楽勝ムードが一転した試合で手に汗握ったという声が多い。
試合後のリングインタビューでゴロフキンは、パンチをもらい過ぎたのではないかという質問には答えず、「私が最高のチャンピオンだ。ウィリーのお陰で素晴らしいショーを見せることができた。せっかくのショーが5分で終わったらつまらないだろ。今日はサタデーナイトなんだから」と、あくまで「余裕の試合だったよ」というコメント。
今日の試合を見て「ゴロフキンならパンチを当てられそうだ」と、多くの選手が挑戦を申し込んでくるのではと、インタビュアーは重ねて質問。
気になる対戦相手についてゴロフキンは、WBCの正規王者で4階級制覇チャンピオンのミゲール・コットや、元WBA・WBC世界スーパーウェルター級王者サウル・アルバレスなどの名前を挙げた。
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WBA (@WBABoxing) 2015, 5月 17