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6月1日に道交法改正、自転車の安全利用促進委員会メンバーが解説

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6月1日に道交法改正、自転車の安全利用促進委員会メンバーが解説
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自転車の安全利用促進委員会は、6月1日の道交法改正を前に、同委員会メンバーによる道交法についての解説を公開した。

自転車の交通ルール違反や自転車が起こした事故をめぐる問題が話題化する中、自転車での悪質な運転者への対策強化として、改正道路交通法(道交法)が6月1日から施行される。

同委員会では、今回の道交法改正のポイントと自転車との向き合い方について、委員会メンバーの三井住友トラスト基礎研究所の古倉宗治氏、自転車ジャーナリストの遠藤まさ子氏に話を聞いている。

古倉氏は今回の改正を、「(自転車は自動車の違反とは違い)裁判手続きを経た刑罰の制度しかなく、極めて悪質又は事故を起こした場合等に適用が限られていたため、違反のほとんどは法的措置に至ることがなかったことによる」としている。

「(改正により)繰返しの違反に対して罰則を課すのではなく、公安委員会の命令で安全講習会の受講を義務づける制度が設けられ、自転車の法令違反をなくす教育的な措置が講じられた」

古倉氏は、「従前の刑罰のみの法的措置に加え、講習会の受講の義務付けにより、取り締まりの徹底と、これを前提としたルールの指導が行われること」が期待されるとし、「指導取締りと講習会による教育の徹底が、自転車事故の減少に大きな効果があると考えられる」と語っている。

遠藤氏は自転車が関わる交通事故の大きな要因として、一時停止の不履行と右側通行を挙げている。自転車が関わる交通事故の中で、最も多発している事故発生場所は、歩道や信号が設置されていない交差点「裏道交差点」で、全体の1/4以上を占めている。

「交差点に入る前には車両は一時停止しなくてはいけませんが、軽車両である自転車も例外ではありません」と話す。

自転車は基本的に車道の左側を走行すると定められている。遠藤氏は、「交通量の少ない道路ではついつい忘れてしまったり、最短ルートを通ろうと二段階右折をしない方も多いのかもしれません。その結果、交差側を走ってくる自動車のドライバーからは死角に入って気付くのが遅れてしまう、交差右側から走行してくる自転車、歩行者に気付くのが遅れてぶつかるというような"出会い頭事故"が増えてしまう」としている。

遠藤氏は、「自転車も乗り物であるという意識を再確認し、自転車の正しい走り方や法律をきちんと知ることが、自転車を安全に利用する第一歩」と語っている。



【やわらかスポーツCYCLE】

《美坂柚木》

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