【レポート】南オーストラリアがアーティストを育てる…作品を集めた公開イベント
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
オーストラリアの中でもフェスティバルの多い州として知られる南オーストラリア州。アーティストも多く、街には作品が目立つ。彼らの作品を集め、展示するのがSALAだ。
約20年前に第1回が開催され、その後毎年8月に定期的に行われるようになったと言われている。州の観光部門や地元メディアがサポート、ローカルのアーティストを育て作品を公開するというもの。多くのアーティストがこのイベントのために作品を手掛けている。
●様々な分野の作品が展示される
作品は、陶芸・手芸・ガラスなどの工芸の他、写真・デザイン・デジタルアートなど多岐に渡る。個人でもグループでの参加も可能。手芸やデジタルアートでのコラボ作品など、毎年思いがけないコラボレーションが誕生している。
●イベントの特徴
イベントに参加するための最低要件として、展示会場が決まっていること。参加するアーティストは自ら展示会場を探し、展示の交渉をする。時間はかかるが、探すことでコミュニティーとの接点ができてくる。フェスティバル事務局でも見つけるためのノウハウをアドバイスしている。展示場所は図書館などの公共施設やカフェなど様々。州の中心部アデレードから60キロ以上離れた市外でも多くのギャラリーが公開される。
●コミュニティーとアーティストの接点を作る
コミュニティーの中でアーティストが作品を展示することによって接点が生まれ、新たなビジネスチャンスとなることがある。特にアデレードではこの接点が大きな役割を担っている。
●SALAに参加することがアーティストやギャラリーの宣伝効果に
個人ギャラリーの場合は宣伝するためにお金や時間がかかるが、このフェスティバルは参加すること自体が大きな宣伝効果となっている。ギャラリー見学者の多くは以前のクチコミから、最近はSNSでギャラリーのことを知ったと言う人も多く、インターネット効果が大きくなっている。
●アーティストのための補助金
個人やグループなどカテゴリーによって参加費用が異なるが、アーティストが在住または展示する地方自治体によって、参加費用の補助金が下りる。アデレード中心部ではより多くのアーティストの作品を公開する目的で、公共団体が場所の提供や補助金などサポートをしている。
●良いギャラリーにするためのノウハウの伝授
フェスティバル事務局では、SALAの数カ月前から定期的に良い展示会にするためのノウハウのセッションを行う。参加することで、個人ではなかなか知ることのできない知識が得られるのもこのSALAの大きな特徴となっているだろう。
2013年のSALAオープニングセッションの動画では、参加アーティストの作品を見ることができる。
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