黒枝士揮がツール・ド・コリア第6ステージで区間2位
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
Gangjing(康津)からGunsan(群山)までの193.7kmで開催された第6ステージは、前日の悪天候とは一転し、暑さを感じる晴天下でのレースとなった。序盤に4級カテゴリー山岳が一つ設定された平坦基調のステージで、最後の30kmは韓国の西側、小さな島をつなぐ海上道路が使われた。
チームの目標は、黒枝、ニコラス・マリーニ、アントニオ・ビオラのスプリンターによる区間優勝と、上位と僅差の総合6位につけている山本元喜の総合成績の維持。チャンスがあればボーナスタイムによる総合成績ジャンプアップをねらった。
序盤に危険な9人の逃げが決まりかけたが、石橋学らが中心となり吸収。その後、2選手が先行する形でレースは進んだが、残り25kmを切って彼らも集団に吸収される。そこから内間康平(ブリヂストンアンカー)らがアタックを仕掛けたが、結果的に集団ゴールスプリントの展開へ。
黒枝は、今大会では課題であった上りにも耐え、第4、第5ステージと区間8位でゴール。連日調子を上げていた。前ステージではチーム内での連携が反省点となっていたが、第6ステージではビオラらとともにうまく走り、トップと僅差での区間2位でゴールした。
優勝したのは、世界のトップレースで活躍するワウテル・ウィッパート(オランダ、ドラパック)、またこれまでに区間3勝を挙げているスプリンター、カレブ・イワン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)は5位。
山本は総合6位、山岳賞3位をキープ。総合成績トップまでは38秒差だが、3位までは5秒差、4位から6位は同タイムとなっている。
「今日はラスト25kmからの横風区間に苦しめられたが、ニコラスやチャパッロの助けを借りて集団に残り、ゴールまで5kmからはアントニオと一緒に動いた。ラスト500mではドラパックのトレインの後ろについて、200mからスプリント開始。 ラスト100mで抜きにいったが、結果的に抜くことはできなかった」と黒枝。
「今日のようなステージで先頭でスプリント勝負できたことはこれから自分自身が強くなる弾みになったと思う。残りのステージも優勝目指して頑張りたい」
大門宏監督は「たしかに惜しい結果だったが、黒枝にとって世界ランキングへの挑戦も2年目を迎え、最近はレベルの差を埋めるうえでのジレンマに悩んでたため、いい結果だった。 次のステップに進む意味で、ようやく希望が少し見えてきたんじゃないかと思う」と語った。
「マリーニ、ビオラは連日の不規則な丘に苦しめられ疲れていたようだが、彼らにとっても今日の結果はすごく刺激になり良かったと思う。 山本の個人総合も僅差でまだまだ油断できないが、残りの2ステージもチーム一丸となって勝利を目指して走りたい」
《編集部》
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