【山口和幸の茶輪記】ツール・ド・フランスでは休息日でも選手たちは練習する | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【山口和幸の茶輪記】ツール・ド・フランスでは休息日でも選手たちは練習する

オピニオン コラム
2014ツール・ド・フランス、マイヨジョーヌを獲得して休息日を迎えたアラン・ガロパン。ホテル前に登場してファンのカメラに収まるサービス精神も
2014ツール・ド・フランス、マイヨジョーヌを獲得して休息日を迎えたアラン・ガロパン。ホテル前に登場してファンのカメラに収まるサービス精神も 全 4 枚 拡大写真
23日間の日程で開催されるツール・ド・フランスは国際自転車競技連合が定めた国際規定によって、2日間の休息日が日程に組み入まれている。フランス語で「ルポ=repos」と呼ばれるものだが、選手も関係者も必ずしも休日というわけではない。

近年のツール・ド・フランスは国際規定によって21レースと休息日2日で構成されている。同様に、23日間という最長のステージレースであるジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャも休息日は2日。大観客が期待できる週末に休息日が設けられることは興行的になく、疲れがたまり始めた第2週前半の平日、そして最後の勝負どころに突入する前の第3週前半の平日に設定される。


2015ツール・ド・フランス、大会10日目の休息日には730kmの移動が待っている

取材者としてのボクが確信していることは、休日というのは選手のためにあるわけではないということだ。全日程を追いかける大会主催者、スタッフ、取材陣のためのものだと確信している。じつはそれだけ休日設定は絶妙だ。洗濯物がたまる、ストレスがたまる、仕上げなければならない原稿がたまる。すべてを解決して安息を与えてくれるのが休息日なのである。

はたして選手が休息日に体を休めているのかというとそうではない。選手は休息日前日のレースを終えると、たいていはその日のうちに休息日を過ごす町まで移動する。そして休息日はいつもよりのんびりと起床して、50km程度の練習に出発する。23日間も自転車に乗る選手たちだけに、いきなり自転車をこがない日が訪れるとコンディションを落としてしまうからだという。

【ツール・ド・フランスでは休息日でも選手たちは練習する 続く】
  1. 1
  2. 2
  3. 続きを読む

《山口和幸》

≪関連記事≫
≫貴重な水着ショットも披露!「もはや高校生には見えない」大人っぽい池江璃花子、沖縄・石垣島の海を満喫

≫ケンブリッジ飛鳥と滝沢カレンが似てる?リオ五輪時から密かに話題だった

≫レアル所属・中井卓大ってどんな選手?…「リアルキャプテン翼」と呼ばれた少年時代

関連ニュース