【自転車ロード】スイスTT選手権、BMCのディリエが初優勝…カンチェラーラ不在

2015年スイス・タイムトライアル（TT）選手権が39.4kmのコースで行われ、シルバン・ディリエ（BMCレーシング）が初タイトルを獲得した。

ディフェンディングチャンピオンのファビアン・カンチェラーラ（トレックファクトリーレーシング）は、週末のスイス・ロード選手権とツール・ド・フランスの調整のためこのTT選手権を欠場。

U23時代、2010年～2012年にかけてこの種目を3連覇したディリエ。丘陵地帯に設けられたコースを50分03秒76で駆け抜けて優勝した。2位は1分16秒差でレト・ホレンシュタイン（IAM）、3位は1分18秒差でスティーブ・モラビート（FDJ）が入った。

ディリエは、昨年のロード世界選手権チームTTでBMCレーシングが優勝したときのメンバーだ。この日は一番最後に出走したが、途中の計測タイムはチームから伝えられなかった。

「僕にとって最高の勝利だ。タイムを計っているスタッフは、タイム差をまったく教えてくれなかった。だから、自分が遅れていると思っていたけど、彼らは僕の士気を損ねたくなかったんだ。でも、実際は僕が前に出ていた。僕を興奮させたくなかったから、彼らは何も伝えなかったんだね」