【全英オープン15】キリオスが昨年の雪辱、ラオニッチ下し4回戦へ
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
昨年は準々決勝で対戦した両者。そのときはラオニッチが勝利しており、キリオスにとっては1年越しのリベンジマッチになった。試合は200キロ超の高速サーブを持つ選手同士、互いにサービスゲームをキープし続ける展開になった。第1セットは終盤にキリオスのゲームをブレークしたラオニッチが取る。
だが第2セットをキリオスが取り返し迎えた第3セット。ここからラオニッチの様子がおかしくなった。右足の手術で全仏オープンを欠場したラオニッチは、ウィンブルドンでの復帰に向け準備してきたが、まだ足りなかったようだ。キリオスのドロップショットに“あと1歩”が出ない。
2回戦では230キロを超えたサーブも、このセットからは190キロ台まで落ちた。ラオニッチも粘ったが誰の目にも勢いや流れは完全にキリオスだった。
その強気な性格と奔放さで観客や審判とも諍いを起こすキリオス。誰もが実力は認めるものの、「間違いなく次世代のスター。昨年の同時期はランキング144位だったのに、今年は20位台まで上げてきた」「キリオスは大嫌い。ラケット叩き付けるなって言われてるのに、叩き付けるのは最悪」「キリオスがテニスの未来だとしたら恥だ。ワウリンカに叩き潰してもらいたい」「2年後にはトップ10に入っている選手」「キリオスにも、騒々しい応援団にもウンザリ。ここはウィンブルドンだ! サッカーの試合じゃない!」など毀誉褒貶が激しい。
昨年この大会でラファエル・ナダルを下し、一躍その名を世界に知らしめた20歳は、今年どこまで勝ち上がれるだろうか。
《岩藤健》
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