世界高速鉄道会議が開幕…「新幹線の技術を広く海外に」と首相
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
世界高速鉄道会議は1992年から数年ごとに開かれており、今回が9回目。日本での開催は初めてになる。
オープニングセレモニーで安倍首相は、日本の新幹線の成功が世界各国の鉄道に大きな刺激を与えたと指摘し、「質の高い高速鉄道ネットワークの実現に向け、より高いレベルで競争していくことが重要」として「日本の新幹線の技術を広く海外に展開することで世界に貢献したい」と述べた。太田昭宏国土交通大臣は「日本の誇りである新幹線の良さについて海外の皆様にも共有していただければ光栄」とあいさつした。
セレモニーではこのほか、高速鉄道を保有するスペインやフランス、イタリア、トルコ、中国、台湾、韓国の鉄道会社社長らが自国の高速鉄道について紹介した。
その後開かれた会見には、JR東日本の冨田哲郎社長やUICのウラジミール・ヤクーニン会長(ロシア鉄道社長)ら5人が出席。先週、東海道新幹線車内で起きた放火事件に関して「セキュリティ強化をどう考えるか」との質問には、冨田社長が「車内の警備体制強化、カメラなどの設置によって安全のレベルアップを図りたい」と答えた。サハリンを経由してロシアと日本を結ぶ鉄道の構想については、ヤクーニン会長が「将来のプロジェクトで、できればいいがまだプロジェクト前の段階」と述べた。
会見では日本の高速鉄道技術の海外進出に関する質問もあり、冨田社長は「日本の鉄道の優れている点はオペレーションの力やメンテナンスの力だと思う。そういったところを含めて評価していただけるように努めていきたい」と述べた。
また、イタリア鉄道社長でUIC副会長のミケール・マリオ・エリア氏に対し、ロシアメディアの記者が「イタリアはロシアの高速鉄道に関心はあるか」と質問。エリア氏は「建設やデザイン、オペレーションなどに関心を持っている。イタリアの経験は十分で、ロシアの新線をサポートしたい」と述べ、自国の高速鉄道をPRしていた。
今年は世界初の高速鉄道である新幹線が開業してから51年目。半世紀後の現在、世界の高速鉄道ネットワークは約2万3000kmに達しているが、今後20年で倍になることが予測されている。会議では、過去半世紀の高速鉄道の経験から得た教訓や、今後半世紀の課題や計画について発表・議論が行われる予定だ。
《小佐野カゲトシ@RailPlanet@レスポンス》
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