アンダーソンのサービスから再開した試合は両者譲らず、互いに自分のサービスゲームをキープし合う展開になった。身長2メートル3センチ、高い打点から強力なサーブを打ち下ろすアンダーソンは、第5セットだけで8つのエースを奪う。このサーブにジョコビッチは「コースが読めなかった」と苦しめられる。
勝負を分けたのは終盤のミスだった。第11ゲームで連続のダブルフォルトを犯し、ジョコビッチに初のブレークポイント握られてしまう。ジョコビッチはチャンスを逃さず、一回でブレークを成功させた。
続く第12ゲームでもアンダーソンは連続ポイントを奪うものの、30-0から連続でミスが出て並ばれキープを許した。
王者の早過ぎる敗退かと思われた展開に、「厳しい状況に追い込まれても、ノバクの自信は揺らがなかったな」「素晴らしいの一言。これからも君臨し続ける」「これが王者のテニスだ!」「ノバク・ジョコビッチは終わらない。そして今年も優勝する」「勝利にはハードワークと一貫性が重要。それがよく分かる一戦だった」など、ピンチでも動じないメンタルの強さを賞賛する声が寄せられている。
勝ったジョコビッチは準々決勝で昨年の全米オープン覇者、マリン・チリッチと対戦する。