【鈴鹿8耐】メーカー合同テスト、トップタイムはYAMAHA FACTORY RACING TEAM
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このテストはバイクメーカーとタイヤメーカーが共同で行うもので、前回不参加だったYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行、ポル・エスパルガロ、ブラッドリー・スミスの3選手も公開テストに初登場となった。前回の公開合同テストとうって変わって鈴鹿8耐本番を思わせるような暑さの中で行われたこともあり、各チームの仕上がり具合が見えてきた。
2日間ともトップタイムを出したのはYAMAHA FACTORY RACING TEAM。14日はMotoGPドイツGPから休み無しでその日の朝にセントレア空港に着いたばかりのエスパルガロがいきなりの2分7秒995をマークし周囲の度肝を抜いた。15日はエースライダーの中須賀が貫禄の走りで2分8秒167を記録した。新型『YZF-R1』の仕上がりは順調な様子で、しかもライダー3人とも好タイムをマークしており、すでに戦闘態勢は整いつつあるようだ。
「この2日間のテストでロングランも行い、燃費も確認できたし、タイヤもセレクトできた。マシンもライダー3人の調子も良く、鈴鹿8耐では強いヤマハを見せられると確信している」と中須賀。
エスパルガロは「昨日はやっと中須賀選手を上回るタイムを出せた(笑)。3人ともタイムが近いし、チームワークも良い。自信はあるが、我々は鈴鹿8耐に関してはルーキーであり、一生懸命頑張って優勝を目指したい」と謙虚に語る。
スミスも「鈴鹿8耐に向けて今は興奮と不安が入り混じっている。テストを通してマシンは90%以上仕上がっている。しかし、耐久レースは初挑戦であり、普段とは違う集中力が必要となるだろう。でも、このチャレンジを今は楽しみにしているよ」とあくまで挑戦者であることを強調した。
対するホンダ陣営はMuSASHi RT HARC-PRO.のケーシー・ストーナーが今回も参加してテストメニューを消化。YAMAHA FACTORY RACING TEAMと比較するとタイム的には両日ともに3番手タイムと遅れをとっているかのように見えるが、ピット内でのストーナー、高橋巧両選手の表情は明るく、本番に向けてマシンの調整が着実に進んでいることを窺わせる。
YOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCEは津田拓也のみがテストに参加。津田は初日に2分7秒998と2番手タイムをマークしておりマシンの仕上がり具合は順調そうだ。不安要素はテストにまったく参加していないジョシュ・ウォーターズだが、昨年もあまりテストに参加できずに迎えた決勝で速さを見せており、大きな問題ではないだろう。チーム創設60周年だった昨年はケビン・シュワンツを中心としたレジェンドチームの参戦もあって注目を集めたヨシムラ。今年は現役MotoGPライダーやMotoGP世界選手権の元チャンピオンの参戦に注目が集まる中、優勝に向けて虎視眈々とその準備を整えつつある。
Team GREENは前回と同じくハジ・アハマッド・ユディスティラも加わって、ライダー3人が揃ってのテストを実施。その中でも渡辺一樹が一人気を吐き2日目に2分8秒258をマークして2日目の2番手タイムをマークしている。あとはユディスティラがどこまで2人のタイムに近づけるかが、チームの活躍の鍵となりそうだ。
ここから先、各チームは7月23日からはじまる本番へ向けて最後の調整に入っていく。
《編集部@レスポンス》
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