【LONDON STROLL】服飾デザイナー、アレキサンダー・マックイーン…地元ロンドンの大回顧展は記録づくし | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【LONDON STROLL】服飾デザイナー、アレキサンダー・マックイーン…地元ロンドンの大回顧展は記録づくし

オピニオン コラム
英国を代表するファッション・デザイナー、アレキサンダー・マックイーンの大回顧展「Savage Beauty」
英国を代表するファッション・デザイナー、アレキサンダー・マックイーンの大回顧展「Savage Beauty」 全 7 枚 拡大写真
英国を代表するファッション・デザイナー、アレキサンダー・マックイーンの英国初となる大回顧展「Savage Beauty」。ロンドンのVictoria and Albert Museumで3月14日から始まり、残すところあと1週間を切った。

マックイーンが、2010年2月に40歳の若さでこの世を去ってから早くも5年。世界中に衝撃が走った若き才能あるデザイナーの死は、多くの人の記憶に未だに残っているのではないだろうか。

この世を去ってもなお、多くの人々を魅了してやまない、彼の存在感にただただ圧倒される回顧展であった。



これまで多くの特別展を開催してきた Victoria and Albert Museumの中でも、ファッション関連では過去最大規模での開催とのこと。マックイーンの回顧展は、2011年にニューヨークのMetropolitan Museum of Artでも開催されている。しかし、今回はマックイーンの故郷、ロンドンでの開催ということで、当時彼の近くで支えていたスタッフや関係者の、個人所有のアイテムも多く展示されてたのが印象的だった。

Metropolitan Museum of Artの開催時から66点を新たに追加した合計244点のアイテムが、ショーの映像や音楽、本人の肉声などの演出を加えつつ、合計10室のギャラリーで展示されている。マックイーンファミリーの絆も垣間見れる展示品は、そのアイテムの多さだけでなく、一点一点の存在感の強さ、アイテムを引き立たせる空間演出に、素晴らしいの一言だ。



彼の回顧展が何よりも凄いのは、同館の長い歴史上の前売り記録を、3月の開幕2カ月前の段階で早くも更新。反響の大きさに8月2日まで展示期間を延長するとともに、チケット5万枚を追加販売した。そして今月、あまりの人気に応えて、同館史上初めて24時間の開館を決定し1万2000枚のチケットを追加発売した。

連続開館されるのは、7月24日~26日の午後10時までと、7月31日~8月2日の午後11時までで、夜間開館中はドーム内で音楽演奏があり、軽食販売も午前6時半まで継続されている。スタッフによると、先日の24時間開館時には1時から4時の時間はさすがに来客が少なかったものの、連日大盛況の回顧展をゆっくりと自分のペースで見たい人にはお勧めとのこと。



また、週末に時間を気にせず美術館に行くことができることは、大変有り難いことだ。2013年に行われたデヴィッド・ボウイの回顧展も多くの人でにぎわい、前売り券が売り切れて話題であったが、その時でさえ24時間オープンはなかったのだから、 死してなおマックイーンの偉大さと人気の高さを実感するばかりだ。

10年以上前になるが、彼のもとで働き、彼らと一緒になって制作した作品たちも、今回の回顧展に並んでいた。高々とディスプレイされている、特別なドレスたちを見る度に、懐かしい思い出がよみがえり、何とも感慨深かった。

《Takaharu Osako》

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