孫正義社長「鉄腕アトムに心をプレゼントしたい」ソフトバンクワールド2015 その5
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基調講演ではPepperのデモも行い、孫社長とロボットの掛け合いが行われた。ビジネス用に用いられる「Pepper for Biz」が展開されることも明らかにした。
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（ビジネスユーズのPepperは「接客革命」として、接客のデモを実施）
Pepperに新しい製品を売り込まれると憎めないかもしれないね。
接客については、Pepperが人数、時間帯、説明内容などを分析し、分析結果を店長や本部に集計して伝えるという能力もあります。
Pepperがひとり来るだけで店が明るくなる、Pepper for Bizは、新たなプラットフォームを作り、生真面目、フレンドリー、ファンキーなどそれなりのキャラクターで接客をしてくれるようにします。居酒屋ならファンキーな方が良いかもしれない。一言でキャラクター設定ができる、そういうプラットフォームを作ります。また、業種別のアプリケーション、カスタマイズのサポートを行います。
アプリ開発パートナー紹介制度を設けます。
Pepperは月給5.5万円です。一般モデル7月分は1000台、7月31日10時から受付開始します。ソフトバンクのホームページに申し込み画面があります。今度はどれくらいで売り切れるのか楽しみです。
■シンギュラリティ…人口知能が人間を超える日
ここまで紹介したように、私は3つの分野を成長戦略に設けています。
まずは情報武装、そして成長戦略。情報武装した会社、人が成長する。そうした会社は戦略的に手を打つということが大事です。
情報革命は企業の成長だけではありません。シンギュラリティという言葉はこれから人々の重要なテーマになります。コンピュータが人類の知能を超える日。あと数年でやってきます。まずはハードウエア的に、そしてディープラーニング。今まではプログラミングする必要がありましたが、自分で学習していく、自動学習していく。そして人間の知能を超えていく。そんな日がきた時、我々はどのような気持ちで、哲学で、触れていくのか。
シンギュラリティを迎えたあと、我々は進化するか、破滅するか。私どもは人々を幸せにする情報革命を実現します。
私、テレビで鉄腕アトムを見て、100万馬力のヒーローがたったひとつ欠けているものがあることを知りました。人々の涙の意味がわからないという。喜んで、悲しんで、涙を流す。人間にはハートがある。100馬力のアトムには、ハートがない。幼い私はそのアトムを可哀想だと思いました。その鉄腕アトムにハートをプレゼントしたいと思いました。
ロボットは敵ではない、仲間であり、家族である。人々を幸せにするために。
いつまでも人と人が愛しあえる世界に向けて、情報革命は始まったばかりです。
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ソフトバンクワールド2015
孫正義社長、基調講演
その1 「胸の中に秘める新たな武器があるか」
その2 「3つの成長戦略…IoT、AI、スマートロボット」
その3 「2018年前後にシンギュラリティは訪れる」
その4 「車が走るロボットになる日」
その5 「鉄腕アトムに心をプレゼントしたい」
《土屋篤司》
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