【THE INSIDE】高校野球にみる「2対6対2」の社会的法則
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コラム
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■高校野球にみる、社会の縮図
こうしてみると、甲子園で勝つこと、全国の頂点を取ることを目指しているチームとしては、育成というよりも、素材探しの要素がより大きくなっていくというのも現実である。もっとも、それは社会の縮図でもある。
前述のとおり、高校野球のチームのほとんどは、いわゆる普通の学校である。普通の学校の普通の選手たちが、10回に一度勝てるかどうかという相手と試合をしながら、勝ったりすることがある。それは、どんなに技術があっても、素質軍団であったとしても、やはり高校生である。何らかの精神的要素によって、あるいは状況の変化によって、ベストパフォーマンスを発揮できないこともある。そんな番狂わせがあるのもまた、高校野球の魅力でもあり、見る側としての楽しみでもあるのだ。
いずれにしても、多くの人が、さまざまな要素を重ね合わせながら、郷土の代表を応援したり、注目選手の一投一打に興奮する、その最高峰が夏の甲子園であることは確かである。真夏の甲子園に、今年も全国からAAレベルの選手たちが集まってきた。さまざまな話題を提供してくれている。今年もやはり楽しみな夏である。
《手束仁》
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