■5モードの豊富なパターン
使い方は簡単だ。約2秒程度押すとライトが点灯。実は5モードの中で最後にスイッチオフした時のモードを覚えてくれている、モードメモリ機能があり、これは便利だ。また、ダブルクリックするといつでもダイナミックモードになると言う使い勝手の良さだ。
■5パターンのモードと標準連続点灯時間
・ダイナミック(常時点灯、最も明るい、700ルーメン)約2時間
・ノーマル(常時点灯、普通の明るさ、300ルーメン)約3.5時間
・オールナイト(常時点灯、暗い、100ルーメン)約10時間
・ハイパーコンスタント(暗い100ルーメンと明るい700ルーメンの点滅)約7時間
・点滅(暗い、100ルーメン)約50時間
使い方は、トップにあるソフトなシリコンのスイッチを一回押すごとにロータリーでモードが変化する。実際にまた夜間の照射テストをして見た。私のお気に入りのLINK HL-04と比較した。
テストはクルマが2台すれ違える程度の比較的狭い道路で夜間に行った。約90m先に速度標識があり、190m先には停止標識がある。ヘッドライトがないと見えないが、ヘッドライトにより明るく反射する。さらに約5m右にグリーンのパイロンが置かれている。
以下の写真がそのテスト結果。
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190m先に停止標識、90m先に速度標識が見える
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消灯時
まず、VOLT700の700ルーメンだ。
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VOLT700の700ルーメンを照射
次に、VOLT700の300ルーメンを照射。
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VOLT700の300ルーメンを照射
シーコン・LINK HL-04の300ルーメン。
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シーコン・LINK HL-04のハイモード300ルーメンの照射
VOLT700の100ルーメンは暗い。
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VOLT700の100ルーメンを照射
シーコン・LINK HL-04のローモード。
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シーコン・LINK HL-04のローモードの照射
さすがにVOLT700の700ルーメンは明るい。300ルーメンのノーマルモードでも充分だが、強力なのが「ハイパーコンスタントモード」だ。これは写真にはないが、100ルーメンの暗いライトと700ルーメンの明るいライトが点滅するモードで、非常に明るく、かつ7時間の連続使用が可能なのが特徴だ。真っ暗な中での点滅は酔いそうになるが、比較的明るい場合はこのモードがお薦めだ。夜間のロングライドでは有効だ。
周囲に街灯などある場合は、300ルーメンのノーマルモードで充分。単にこちらの存在をアピールするのなら、100ルーメンのオールナイトモードでも充分。大型バッテリーと700ルーメンの明るい照度を持っているので、ロングライドでも、ショートライドでも、その時の用途に応じて5つのモードを使い分けることで安全性を高められるヘッドライトだ。
■うれしいカートリッジバッテリー交換
夜間の山道で、バッテリー切れになっても安心。別売のカートリッジ(Li-ion3.6v 3100mAh 税抜き価格3500円)があればボディからねじって交換できる。この点が、他にない強みだ。他のヘッドライトはUSBでチャージが必要だが、電源がない場合や、充電時間がない場合は圧倒的にVOLT700にアドバンテージがある。
■まとめ
バイクのバーハンドルへの取り付けは簡単。専用のマウントはツールなしで簡単に締め付けられ、ほとんどのハンドル径に対応。ヘルメット用のマウントもある。山道の夜間ロングライドをされる人たちには、特にオススメの一品だ。