【世界陸上2015】男子競歩、鈴木が棄権、入賞者なし…1年後のために決断
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
5月から痛みを抱えたまま練習してきた鈴木。予定していたスピード練習もこなせず、不安の残る中での調整だったが世界一を狙う舞台になんとかこぎ着けた。しかし本番で恥骨の痛みが酷くなり、「入賞もできず悪化させるなら」と棄権を選択した。
今村文男コーチも「最低でも入賞と思っていた。想定外」と語る鈴木の棄権。
日本からは「半強行出場が祟ったのかもと思ってしまうが、来年のリオ五輪は大丈夫なんだろうか…」「競歩って過酷なスポーツなんだな」「メディアが競歩にこんなに焦点いったことあったかな。鈴木選手、棄権は残念。お疲れさま!」「ショックやけど体は大丈夫なんやろか?棄権するって余程だしな」「お疲れ様でした、ショックですが次回是非頑張ってください」など、気遣うコメントが多く寄せられている。
競歩は陸上競技の中でもマイナーな種目だ。世界記録を出したことにより、一躍時の人となった鈴木は「競歩をアピールするために」と忙しい合間を縫って、テレビ出演なども精力的にこなしてきた。
生真面目な性格が徒となり調整に狂いが生じた。それでも鈴木本人は、「来年が本番」と早くも2016年リオ五輪に目標を切り替えている。リオで誰よりも速く歩くため選んだ北京の棄権。この決断を1年後の結果につなげたい。
《岩藤健》
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