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【ウェアラブルテック15】仕事がロボットに置き換わるのは、人間にとって脅威なのか

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【ウェアラブルテック15】人工知能の進化「糸口は見つかっている」堀江貴文さん
【ウェアラブルテック15】人工知能の進化「糸口は見つかっている」堀江貴文さん 全 1 枚 拡大写真
ウェアラブルテックエキスポ2015の2日目。ソフトバンクでPepper開発に従事したのち、ソフトバンクを退職した林要さん、脳科学者の中野信子さん、堀江貴文さんらにより、人工知能に関するディスカッションが行われた。

中野さんは脳科学者の視点で、人工知能(AI)についてアプローチする。

「いろいろなデータベースを重ねていって知識を重ねると正解に近づく、加えて、わざと知識を忘れた方がうまくいく、つまり仕分けることです。よく、「記憶力を良くするには」とか「暗記できなくて困ります」と言われますが、忘れた方がいいから忘れる機能があるのです。それを怠惰だとか、脳のせいにしている。忘れるのは適切なことなんです。そこを補完するのが技術ではないでしょうか」

続いて司会から、「AIによる人間の置き換えが、ある種の脅威だとする考えもある」とし、人間の仕事がなくなり、ロボットと人口知能に取って代わることはどう捉えればよいか、という問題定義がなされた。

これに対して堀江さんは「もう来てますよね、そういう時代。僕は(人間として労働をしているつもりはなく)遊んでいる気持ちです。ロボットって人間の労働コストとのトレードオフなんですよ。(先日まで滞在していた)バンコクって昔ドアマンがいたんですよ、自動ドアにしなくて。単純に人間の方が安いから」と実例を話した。

林さんは、人工知能の限界として、身体性の有無をあげた。「利害関係が一致しないしないところをどう仲裁するのか。人口知能はツールとしてはいいけれど、信頼関係の話になってくる。人口知能って体がない、身体性がないので人間とまったく同じには発達していかない。新しいツールが出てくるのではないか」とした。

林さんが提起した人口知能と身体性について、堀江さんは違う見解を持つ。「僕は、人工知能が身体性をもつのではないかと思います。自分たちがイメージするロボットの体ではなく、例えば監視カメラ。あれが目の代わりをするとネット網が神経のような役割を果たす可能性はあると思います。あとは人間の意志。自分は自分であるということは、コンピューターにもできるような気がしていて。人間は自分は自分である、みたいなことが脳のなかでループしていますよね、それで自分のことを把握している」。

脳による、自己の認識。人工知能も自己認識を深めたり、選択したりすることは可能なのだろうか。

これについては脳科学者の中野さんが反応。「笑った口の形をしただけで楽しくなるとか、末梢神経と心はリンクしています。自分の体と他人の体は別のものであるという認識は脳がしていて、その脳の領域が壊れると、自分の体と他人の体、どれが自分のものか、わからなくなってしまう。あたかも自分の体でないものを自分のもののようにも感じてしまうこともあるのです」。

人工知能、ロボットによる自己認識も形となる要素は大いにありそうだ。知識の蓄積は、忘れる機能を持つ人間に比べ、容量を厭わない人工知能こそ得意としている。人工知能が自己認識情報を蓄積することは、脳のそれと近しい働きであるのかもしれない。

《編集部》

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