【ツール・ド・東北15】電動アシスト自転車で「石巻周遊ライド」…復興の様子を感じる | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【ツール・ド・東北15】電動アシスト自転車で「石巻周遊ライド」…復興の様子を感じる

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ツール・ド・東北2015の事前イベント「手ぶらdeラクラク 石巻周遊ライド」(2015年9月12日)
ツール・ド・東北2015の事前イベント「手ぶらdeラクラク 石巻周遊ライド」(2015年9月12日) 全 46 枚 拡大写真
9月13日に宮城県沿岸部でサイクリングイベントのツール・ド・東北2015が開催された。前日の12日にはヤマハの電動アシスト自転車・PASを利用した「手ぶらdeラクラク 石巻周遊ライド」が実施された。

石巻周遊ライドはツール・ド・東北に出走しない人でも参加ができる。応援に来た家族などを主な参加対象とし、自転車で石巻市を走ることで復興の様子を感じ取ってもらおうという趣旨だ。

ツール・ド・東北と同じ石巻専修大学をスタート地点とし、日和大橋、日和山公園などを巡る14kmのコースを走った。地元サイクリストが先導し、参加者をナビゲートしながら「あのお店が美味しいですよ」など解説してくれる。まず到着したのが、新鮮な魚を扱う「おさかなの店プロショップまるか」だ。一行を待っていた石巻商工会議所青年部のスタッフが震災当時の様子を、その現場で当時撮られた写真を見せながら説明してくれた。店内ではお刺身とウニが振る舞われ、参加者の顔には笑顔がこぼれる。

お腹を満たしたあとは、地元サイクリストがヒルクライム練習に使うという日和大橋を越え、がんばろう石巻献花台へと向かう。日和大橋の勾配も電動アシスト自転車ならペダルは軽く、余裕で越えることができた。献花台では、震災以前にその土地に住んでいた地元の方が話をうかがう。真剣に聴く参加者のすぐ横にはその地を襲った津波の高さ6.9mを記した鉄柱が立てられていた。

次に立ち寄ったのは蛇の目寿司。「宮城県産の魚を食べていただくだけでも復興につながります」という話を聴きながら、ここでも握りたてのお寿司をいただき舌鼓を打つ。

参加者のひとりに石巻周遊ライドの感想を求めると、「ツール・ド・東北を走ることはできないのですが、来てよかった」という答えが返ってきた。本当は13日に走りたかったが、抽選にもれてしまい参加できなかったそうだ。それで「せめて周遊ライドだけでも石巻を走りたかった」と、新潟からやってきたという。「距離は短いけどお刺身も食べられてお得ですね。地元の方のお話も聴けてよかったです」と満足そうに笑った。

石巻周遊ライドは14kmを2時間半ほどで走る。電動アシスト自転車とヘルメットは貸してもらえるため、自転車に乗りやすい格好以外の準備は必要ない。石巻の美味しい海鮮と、地元の方の話を直接聴くことで震災について改めて考える機会も持てる。今回が初めてのイベントだが、ぜひ来年以降も続けてほしいものだ。なお、今回の参加費は2500円(税抜き、保険料・軽食費込み)。

《五味渕秀行》

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