東京オリンピック、旧エンブレム選考過程を発表「透明性に欠けた」
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
大会エンブレムは、2014年9月12日の理事会に報告して公募・策定がスタートし、2015年7月24日に発表。その後、エンブレム自体と原案について、類似デザインの存在が指摘された。組織委員会は、エンブレムは著作権を侵害してないと確信し、オリジナリティがあると考えていたが、国民の理解が得られないとして、2015年9月1日に取り下げを決定した。
このような事態にいたった直接的な原因には、偶然にも類似するデザインが存在したことを挙げている。また、エンブレム自体の策定過程で、わかりにくさや密室性の指摘、批判されたことについては、こうした批判を真摯に受け止め、反省しなければならないとしている。
エンブレムの策定は、デザインについての高度な専門性と、国際商標登録のために秘匿性を重視した。その結果、説明や広報が不足し、透明性に欠けることになった。同時に、業務のほとんどが特定の人間に委ねられることになったとしている。
エンブレムに関する組織としての意思決定は、秘匿性を最優先し、担当局長が会長・総長に断片的に報告。了承を得る形で進められていた。そのため、組織内部で情報が共有されず、多様な視点からの議論や組織間の相互牽制が機能しなかったとしている。また、策定を急ぐあまり、基本的なコンセプトについて詰め切れず、国民に対し、ふさわしいエンブレムがどのようなものかを示すことができなかったと考えている。
応募のための資格要件が厳しすぎたのではないかという批判については、プロ中のプロによる一流デザイナーの競争というコンセプトで行うことが妥当なのかという検討が不足したと回答。
また、出来レースではなかったのかという批判に関しては、説明や情報発信などが絶対的に不足し、透明性に欠けたと答え、作品の管理、審査会での匿名性の確保などは公正に行われていたとしている。
組織委員会は、旧エンブレム策定での反省点を反映させ、新エンブレムの策定と組織運営を行う。
《美坂柚木》
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