【THE REAL】湘南ベルマーレの心臓・永木亮太が秘めた可能性…ハリルホジッチ監督も惚れた心技体 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【THE REAL】湘南ベルマーレの心臓・永木亮太が秘めた可能性…ハリルホジッチ監督も惚れた心技体

オピニオン コラム
湘南ベルマーレ
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日本代表を率いるバヒド・ハリルホジッチ監督は後悔していた。ちょっとしたタイミングのズレで、急成長中のボランチをリストに加えれなかったことを――。

Jリーガーだけの編成で臨んだ8月の東アジアカップ。その予備登録メンバー50人が、7月10日に日本サッカー協会から発表されている。

いざ23人の正式メンバーに絞り込む段階になって、ハリルホジッチ監督はこんな言葉を発したという。

「湘南ベルマーレの6番は入っていないのか」

これまでの視察で積み重ねられた情報をもとに、40人ほどまではリストを作成した。しかし、そこからが難航を極める。よほど逡巡したのか。自分よりもJリーグを知る日本サッカー協会の霜田正浩技術委員長に、最後は一任したという。

■リストに入っていない永木亮太が目に留まる

これまでの実績や次代を担うU‐22日本代表のメンバーを中心に、霜田技術委員長は最終的なリストを作成する。ハリルホジッチ監督も承認した上で50人が発表されたが、直後の視察で状況が変わった。

指揮官は7月11日に湘南ベルマーレ対名古屋グランパス、同15日にはヴィッセル神戸対湘南ベルマーレのカードに足を運んでいる。2試合を通して目に留まったのがリストに入っていない、ベルマーレのボランチ永木亮太だった。

中央大学4年次にJFA・Jリーグ特別指定選手として登録された2010年を含めて、永木はベルマーレで6シーズン目を迎えている。

2013年シーズンからはキャプテンを務める27歳は、無尽蔵に映るスタミナで90分間を通してボールに絡み続け、ベルマーレに前への推進力をもたらすプレースタイルを最大の特徴としている。

173cm、65kgと体は決して大きくはない。それでも、球際での激しい攻防もまったくいとわない。ハリルホジッチ監督が最近になって好んで用いる「デュエル(1対1の攻防)」を、ハイレベルで体現しているからこそ目に留められたのだろう。

■常に全身全霊のプレー

永木が「闘える選手」であることを物語る、こんなエピソードがある。

5月23日の清水エスパルス戦から、永木の右ヒザにはテーピングが厳重に施されている。直前の練習中に痛め、小さな傷が入った半月板はいま現在もうずいている。

それでもキックオフの笛が鳴ればすべてを忘れ、常に全身全霊のプレーを自らに課す。キャプテンとしての責任感。何よりも、目の前の相手に負けたくない闘争心。それらの反動からか。試合後には数十個の氷を詰めたビニール袋を患部に巻きつけて、取材エリアに姿を現す光景が4カ月以上も続いている。

サッカー選手にとって、ヒザのケガは選手生命を左右しかねない。永木の心の片隅に、右ヒザの状態を悪化させることへの恐怖心がなかったと言えば嘘になる。

実際、恐怖心に関して、永木自身からこんな言葉を聞いたこともある。

「ゼロではないですね。限りなくゼロに近づいてはきていますけど」

それでも、エスパルス戦以降の18試合で、永木は16試合において先発に名前を連ねてきた。そのうち14試合でフル出場。欠場した2試合はいずれも累積警告に出場停止で、チームの「心臓」を欠いたベルマーレはともに敗れている。

【湘南ベルマーレの心臓・永木亮太が秘めた可能性 続く】
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《藤江直人》

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