【MotoGP 日本GP】スポット参戦の中須賀、8位入賞「有意義なレースウィークだった」
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昨日までとは打って変わりウエットコンディションとなった決勝レース。雨の中でのレースデータがなく不安に感じたという中須賀だったがスタートから徐々に順位を上げ6周目にはトップ10圏内に。7月の鈴鹿8耐ではチームメイトだったポル・エスパルガロ、ブラッドリー・スミスと接近戦を繰り広げた。後半は上位ライダーの脱落もあり8番手へ。最後まで大きなミスもなく安定したライディングを披露し、もてぎでのMotoGPでは初となるシングルフィニッシュを飾った。
「まずは15位以内に入ることを想定して臨みましたが、予想以上の出来でした。途中のポルとブラッドリーとのバトルも楽しめましたし、データが少ない雨の状況下でこれだけ力強く走れたということは自分たちが開発したバイクの方向性は間違っていなかったんだなと感じることが出来ました」
今週末、フリー走行での転倒から始まった中須賀だったが、予選でチームの想定タイムを大きく上回る1分45秒台を記録。決勝でも難しい雨のコンディションでMotoGPのトップライダーたちと互角に走りシングルフィニッシュ。内容面でも充実したレースウィークで、収穫も多かったという。
「今回、チームから走り方について要望があって、ロッシやロレンソがやっているようなコーナリング時に早めにバイクを起こしていくというライディングです。それを自分の中に染み込ませながらずっとチャレンジしていました。それが一気にタイムアップにつながったので、彼らのような世界のトップライダーの走りや領域というのが少しだけ垣間見られました。あと今日の雨のコンディションでのレースでしっかりバイクのデータをとれたということ。この2つが今週末の大きな収穫でした」
次は彼の主戦場の一つでもある全日本ロードレース選手権。早速次週に岡山国際サーキットでJSB1000の第6戦が行われる。「MotoGPバイクからJSB1000のバイクへの乗り換えは苦労するところもあるけど、これまでも経験していることなので不安はないです」と自信満々の様子。このレースウィークで得た収穫を手に、今度は前人未到の全日本4連覇を目指す。
《吉田 知弘@レスポンス》
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