ジンズオフィシャルアプリの「ジンズ ミーム App」は3点式眼電位センサー、6軸センサーによって取得される眼や体の動きの情報をもとに、「ココロ」と「カラダ」の状態やバランスを測定し、様々な情報を提供する。
ジンズ ミーム開発責任者の井上一鷹氏は10月14日の発表会見で、アプリを自身のデータに照らし合わせて説明した。
JINS MINE発表会の様子 pic.twitter.com/OAuOx2qVy5
— CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) 2015, 10月 14
●井上一鷹氏のプレゼン
「心と体のバランス」に着目して開発してきました。「心と体のバランス」状態を可視化するために我々が用いたのは、「アタマ年齢」と「カラダ年齢」です。医学的にはこれらを定義することは難しいのですが、様々な計測から独自に定義しました。ユーザーには非常にわかりやすいものとなっていると思います。
「眼は口ほどにものをいう」とことわざでもありますが、目は脳とつながっているのです。目の動きから体の様子、心の様子を読み取ることは大いに可能です。同時に体の中心に位置する頭の動きをセンシングすることで、体軸の安定性を正確に把握し、カラダの活力を測っていきます。ビッグデータで解析しているので、日が経てば経つほど、人が使えば使うほど正確になっていきます。
実際に私を計測した様子を紹介してみます。日常生活の様々なシーンによってアタマ年齢、カラダ年齢が時々刻々と変化している様子がわかります。
現在のアタマ年齢は33歳、カラダ年齢が45ですね。アタマ年齢は活力、集中力、落ち着きという3つの要素を規定、カラダ年齢は活動量、姿勢、安定性の3つの要素を規定します。生産性や創造性が高い時にはアタマ年齢が下がり、低い時には上がります。カラダ年齢は、姿勢よく安定して歩行している時には若くなります。
推移の様子です。朝、ひと駅前で降りて散歩した時はカラダ年齢25歳、アタマ年齢32歳でした。早めに出社し、仕事に集中して落ち着いている時は28歳、29歳でした。ミーティングでは38歳、50歳、黙々とデータ処理をしている時は45歳、42歳でした。それぞれの状態がのちにグラフ化され、アドバイスが出るようになっています。
今までのほとんどのウェアラブルは目で見ることだけに特化していましたが、ソリューションまで提供しようとしているのはジンズ ミームだけだと思います。より良い自分になるにはどうしたらいいのか。それを導くためのアイテムになれたらと考えています。
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その1 居眠り防止、働きすぎ防止を実現…ココロとカラダを可視化するアイウエア
その2 ココロとカラダを可視化するためのキーワード「アタマ年齢」と「カラダ年齢」
その3 世界初の3点式電位センサーにより眠気を推定…「ジンズ ミーム ドライブ」
その4 トップアスリートのみが情報を享受できた時代は終った…「ジンズ ミーム ラン」
その5 為末大が分析するスポーツ界に果たす役割
その6 「視力が悪くない人もかけるメガネ」という新概念で世界一を目指す