スーパーフォーミュラ、チャンピオン争いは4人に…自力圏内は石浦宏明と中嶋一貴
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第6戦を終えてのポイント獲得状況は以下の通り(タイトル獲得権を残す上位4人)。
石浦宏明/45点
中嶋一貴/39点
A.ロッテラー/31点
J-P.デ.オリベイラ/31点
最終戦は2レース制のため、ポールポジション(PP)に付与される1点獲得のチャンスが2回(予選Q1=1位が第1レースのPP獲得、予選Q3=1位が第2レースのPP獲得)。さらに最終戦ボーナスが両レースの優勝者に3点ずつ付与されるため、決勝レースでの得点は1~8位が各8/4/3/2.5/2/1.5/1/0.5点に(1レース制の半分ずつがベース)。つまり最終戦は最大で18点獲得可能となっており、また同点時には大会毎の高得点が比較材料となるため、その意味でも最終戦での12点以上は非常に強い立場を有する。
これらの得点フォーマットを総合的に勘案した場合、最終戦に王座獲得の権利を残せるのは首位から18点差以内。そして自力王座の権利を残すのは首位から10点差以内ということになり、ロッテラーとオリベイラは厳しい立場にあることが分かる。
実質的な争いは自力王座獲得圏内の石浦VS一貴か。今回の第6戦SUGOで石浦(5位)に先着、ポイント差を1点詰めた一貴(4位)は、ホンダ勢2台(2~3位の山本尚貴と野尻智紀)に前を行かれたのは想定外だったようで、「展開的にはもうちょっと点差を詰められたかもしれなかったので、そこはもったいない気もしますが」と語る。ただ、「それでもとりあえず差を縮めることはできたので、いい流れだと思います」とも話し、「例年(最終戦の)鈴鹿は調子もいいので、特に心配はしていないです。チャンスだと思います」と、2年連続3度目の王座に自信を見せる。
一方で、初王座を目指す石浦も鈴鹿に向けて自信を深めている模様。SUGOでのレース後、「今回は5位でしたけど、これはいろいろと噛み合わないこともあっての結果。予選でもポールが獲れるくらいの速さはマシンにありましたから、それが分かったことはポジティブですね」との旨を笑顔で話しており、比較的コース特性の近い鈴鹿に向け、「不安なく、いけます」との好感触を語っている。
どうやら両雄、甲乙つけがたい“好況”で最終決戦に臨めるようだ。3週間後の戦いが楽しみである。2レース制の場合、決勝のレース距離がいつも(250km)ほど長くないので、とにかく予選とスタートが通常以上に重要になることは間違いなく、予選での「1点×2」の行方もタイトル争いを大きく左右することになるので、現地観戦派には、ぜひ予選日からの鈴鹿入りを推奨したい(最終戦鈴鹿は11月7日が予選、8日が決勝)。
なお、SFのチーム部門チャンピオンは一貴とロッテラーを擁するPETRONAS TEAM TOM’Sが3年連続4度目の獲得をSUGOで決定。舘信秀監督は「例年、どうしてもドライバーズチャンピオン主体で考えてしまいますが、嬉しく思います。両ドライバーとそれぞれの担当エンジニアの組み合わせが実にいい、それが勝因だと思いますね」との旨を語っている。
【スーパーフォーミュラ 第6戦】チャンピオン争いは4人に…自力圏内は石浦宏明と中嶋一貴
《遠藤俊幸@レスポンス》
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