綱取りを目指す大関・照ノ富士は東前頭筆頭の逸ノ城を下し、白星スタート。ただ、場所前に痛めた右ヒザの状態は芳しくなく、立ち会いで圧倒されるなど精彩を欠いた。取り組み後も「動けてないな」とポツリ。2日目以降に不安を残す。
ファンからも、「休場したほうが良かったんじゃないかな。このまま無理すると痛みが再発しそう」「15日間は厳しそう」といった声が寄せられる。また絶好の形に持ち込みながら、手負いの相手に勝てなかった逸ノ城には、「あの形になって勝てないようでは厳しいでしょう」などスピード出世からの伸び悩みを指摘する意見が聞かれた。
白鵬は栃ノ心を上手投げで破った。秋場所は初日から2連敗して休場、実に4カ月ぶりの勝利となった。白鵬は久しぶりの勝利に「今日は全部が新鮮」と感慨深げだった。
2場所連続の休場から戻ってきた日馬富士も、妙義龍を寄り切り初日白星。落ち着いた相撲でファンに久しぶりの勝利を届けた。
初日のハイライトは鶴竜対嘉風の取り組み。立ち会いから激しい突き押しで前に出た嘉風が、圧力に退いてしまった鶴竜を一気に土俵下まで突き飛ばした。大分県出身のご当地力士でもある嘉風の活躍に場内は沸いた。
秋場所では2横綱、2大関、2関脇を破った嘉風。今場所も台風の目になりそうだ。
<初日の様子>幕内取組。鶴竜-嘉風
。横綱戦に勝利した嘉風は本日、大関稀勢の里と取組が組まれています。本日の取組→https://t.co/URaBtnznQN #sumo pic.twitter.com/397ARxx7Uq
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) 2015, 11月 9