準々決勝で柏レイソル、準決勝でガンバ大阪と日本勢を連続で撃破して決勝まで勝ち上がった広州恒大。強力なブラジル人をアタッカーにそろえ、戦力は間違いなくアジア最強クラス。対するアルアハリは準決勝でアル・ヒラルを劇的なゴールで破り、初制覇をかけ決勝に駒を進めた。
アルアハリのホームで行われたファーストレグは、スコアレスで引き分けた両チーム。勝負のセカンドレグは序盤から互いが激しくボールを奪い合い、目まぐるしく攻守交代する気が抜けないものになった。
広州恒大は前半終盤にGKゾン・チョンが足首を負傷するアクシデント。前半のうちにキーパー負傷で交代カードを1枚使ってしまう。前半42分にCKからエウケソンがヘディング、前半アディショナルタイムにはファン・ボーウェンがシュートもアルアハリの堅い守りから点が奪えない。
後半も立ち上がりから広州恒大が攻め込む。そして何度かチャンスを逃したあとの後半9分、エリア中央にいたエウケソンが味方からのパスを受け、ゴールを背にした体勢から素速く反転してシュート。これが決まり広州恒大が先制する。
先制点を許してしまったアルアハリ。だがここは広州恒大のホーム、1点取って同点に追いつけば、アウェーゴールルールが適用されアルアハリが逆転でアジア王者になる。アディショナルタイムも入れて残り時間は約40分。アルアハリは全力で1点を奪いにいく。
だが後半22分にサルミン・ハミスが広州恒大のチョン・ロンを倒した際、バランスを崩し胸の辺りを踏んでしまう。これに主審がレッドカードを出し1発退場。興奮状態のハミスは主審に掴みかからんばかりの剣幕を見せるが、味方ベンチが数人がかりで止める。
ひとり少なくなったアルアハリだが後半35分、決定的なチャンスを迎える。味方からの長いパスにリマが抜け出し、相手GKと1対1でシュート。しかし、必死の戻りを見せた広州恒大のDFキム・ヨングォンがブロック。アルアハリは後半アディショナルタイム、ラストワンプレーでGKも攻撃参加させるが実らずゴールを奪うことはできなかった。
両チーム一歩も譲らない激闘となった決勝に、「アルアハリは残念だったが広州おめでとう」「アルアハリはよく頑張った」「広州おめでとう。来年はJリーグのクラブが優勝したいね」などの声が寄せられている。
FULL TIME! @GZEvergrandeFC 1-0 @AlAhliClub #ACL2015 #ACLFinal pic.twitter.com/1kytZrDb7x
— AFC Champions League (@TheAFCCL) 2015, 11月 21