前半のカーディナルスはオフェンス陣が不調だった。クォーターバック(QB)のカーソン・パーマーは、第1クォーターにいきなりインターセプトをふたつ許してしまう。7-14とリードされて折り返した。
だが後半に入るとカーディナルスのオフェンスにリズムが生まれ出す。前半の不調が嘘のように第3クォーター、パーマーは3本のタッチダウンパスを成功させた。一気に逆転したカーディナルスだが、ベンガルズの逆襲で第4クォーター再び追い上げられる。
ベンガルズはフィールドゴールを決め、再び試合を31-31の振り出しに戻した。見守るファンも、「ベンガルズ追いついた!面白い試合」「ベンガルズ追い付いたー!」「ベンガルズここで追いつくのか」と驚きの展開。だが、このプレーで時計を約1分残してしまったことが、このあとカーディナルスの大反攻作戦を生む。
時間がないカーディナルスは連続パス攻撃。パーマーからのパスを、ラリー・フィッツジェラルドがキャッチするとチーム全員で走り、すぐ陣形を整えリスタート。さらにベンガルズのディフェンスに反則があり、カーディナルスは14ヤード前進する。最後は残り2秒まで時計を使い切ってからのフィールドゴールで勝ち越した。
アメリカンフットボールはクロックマネジメント、いかに時間を使うかが試合終盤のカギになる。この試合、やはり1分は残しすぎだったのではないか。決勝のフィールドゴールにつながったディフェンス陣の反則、罰退についてベンガルズのマービン・ルイス・ヘッドコーチは「不可解なコール」と話しているが、勝負のポイントはそれ以前にあったような気がしてならない。
Final Score: #AZCardinals 34, #Bengals 31.
8-2, baby! #CINvsAZ | #SNF pic.twitter.com/eH0NCNTivh
— Arizona Cardinals (@AZCardinals) 2015, 11月 23