沖縄輪業の地元ガイド付きサイクリング…レンタカーとは違う新発見
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同サービスを展開するのに先がけ、同社などは壺屋・三重城をめぐるコース(距離12km、最大標高差30m)の試乗会を11月に実施。那覇港フェリーターミナルや那覇クルーズターミナル、沖縄西海岸道路海底トンネルの換気塔、レール跡が残る城岳公園といった、“乗り物好き”が注目するビューポイントも愛でながらの「那覇の人でも新しい発見ができるコース」(同社)を体感した。
那覇港周辺を走っていて「ちょっと止まりましょう」とガイド。「この海の向こう、あの船が停泊しているあたり、あそこは米軍の土地です」と教えてくれた。Googleマップ上にはそうした記載はない。この先も沖縄で生まれ育ったガイドが語るひとことひとことに、参加者たちが驚くというシーンが連続する。
たとえば、2014年供用開始の那覇クルーズターミナル。寄港回数が増加している大型クルーズ船に対応すべく、岸壁の延長工事を行っているという。沖縄戦中に山部隊の那覇守備隊陣地壕として使われ、激しい戦闘も繰り広げられたという城岳公園は、のちに「新世界」という遊園地になり、「園内のこんもりした部分、あそこが、電気豆汽車が走っていたレールの跡」と教えてくれた。
また、レンタカーなどではたやすく入れないポイントを駆け抜けられるのも自転車のいいところ。「やちむん」で知られる壺屋エリアでは、カーブと坂道が連続する細い路地をゆっくりとすすむ。家の台所からただよう夕飯の匂いや、井戸水の冷たさを感じながら、のんびりペダルを踏む。
沖縄輪業の森豊氏は「レンタサイクルやガイド付きサイクリングといったサービスは、先進国の中で日本が最下位。自転車文化が低い国。メルキュールホテル沖縄那覇やY’s Road、シクロエクスプレスなどとコラボした「サイクリスト向け宿泊プラン」(11部屋限定)に参画しているのもそうした背景から」と話す。
客室内に自分の大切な自転車を持ち込めるサイクリスト向け宿泊プランも始まり、冬でも温暖な沖縄に「チャリでめぐる派」が増えそうな気配。市内のレンタカー店では、「ワンボックス車を借りて、自転車を積んで本島北端の山原エリアまで行って、そこから自転車でサイクリングするというユーザーもいる」とも話していた。
レンタカーとは違う視界、新発見…沖縄輪業の地元ガイド付きサイクリング[フォトレポート]
《大野雅人@レスポンス》
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