アメフト社会人日本一、パナソニックが7年ぶり制覇…ジャパンXボウル
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クォーターバック(QB)コービー・キャメロンを中心とした圧倒的な攻撃力で、連覇に王手をかけた富士通。対するは堅い守りで勝ち上がってきたパナソニック。最強の盾と矛の戦いは、随所にパナソニックの守りが光った。
7-7で迎えた第3クォーター、パナソニックは佐伯栄太のフィールドゴールが決まり、10-7と3点を勝ち越す。一方の富士通は第3クォーター残り6分を切ったあたり、キャメロンからワイドレシーバー(WR)宜本潤平のパスが通り、10-14と逆転する。
だが、このパスはパナソニックのディフェンスにプレッシャーをかけ続けられたキャメロンが、一か八かで投げた印象が強いものだった。
第4クォーター、富士通はキャメロンからWR秋山武史へのタッチダウンパスが通り、リードを10-21に広げた。しかし、残り5分17秒、キャメロンのパスがパナソニックのラインバッカー(LB)松永省吾にインターセプトされ攻守交代。
これで息を吹き返したパナソニックのオフェンスは、QB高田鉄男からWR頓花達也への長いタッチダウンパスが通って、残り5分5秒で16-21まで追い上げた。さらにパナソニックは残り1分14秒でWR小山泰史にもタッチダウンパスが通り22-21と逆転に成功。
観戦していたファンからも「パナソニックの逆転劇が!うおー!すげー!!タッチダゥーン!!!」「Xボウル面白いな!」「甲子園ボウルといいXボウルといい今年はおもろいな」「最近の日本のフットボールもこんなに面白いゲームするんだな」「面白いところが凝縮された中身の濃い楽しい試合だった」という声が聞かれた。
このあとパナソニックはQB高田が自分で持ち込み、2ポイントコンバージョンも成功させ24-21まで点差を広げ逃げ切った。
試合を通しては富士通オフェンス陣の要だったキャメロンが、精神的なもろさや未熟さを見せた展開だった。
パナソニックのディフェンス陣に思うようなプレーをさせてもらえず、腹立ちまぎれに投げたロングパスが味方の好レシーブで通ったときはタッチダウンになり、そうでないときはインターセプトされるという大味な展開。来シーズン以降に課題を残した。
7年ぶりの優勝を果たしたパナソニックは2016年1月3日のライスボウルで、学生日本一の立命館大学と対戦する。荒木延祥監督は「社会人が学生に負けていると日本のフットボール、これ以上の発展はないと思う。しっかり準備をして最高の試合をしたい」と試合後のインタビューで応えた。
《岩藤健》
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