【小さな山旅】 山の名前…茨城県かすみがうら市・権現山 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【小さな山旅】 山の名前…茨城県かすみがうら市・権現山

オピニオン コラム
茨城県かすみがうら市にある権現山。前回の閑居山から縦走できる。
茨城県かすみがうら市にある権現山。前回の閑居山から縦走できる。 全 10 枚 拡大写真
茨城県かすみがうら市にある権現山(ごんげんやま)は、標高99.5mの小さな山だ。あと0.5m足してあげたくなる高さだが、そればかりはどうしようもない。

筑波連山南東部の最後(最初)にある山で、見晴台に「大元帥陛下御統監聖跡」の碑が立っている。昭和4年、この山で陸軍演習場が行われ、天皇陛下がそれを統監されたことから建てられた碑だ。近隣には果樹園が多く、下山後に散策をしても楽しめる。登山道はきれいに整備されており、なだらかな山道で歩きやすいが、権現山から登る場合、登山口がわかりにくいのが難である。

ざっと説明をすると、権現山は、そのような山である。際立った特徴がない山に思えるが、この山の最大の特徴はその山名にある。「権現山」と表記する山が、全国のあちこちに存在しているのだ。

Wiki大先生の言うことには、「権現山」と表記する山は、東北地方に10座、関東地方に8座、中部地方に19座、近畿地方に6座、中国地方に22座、四国地方に6座、九州地方に21座存在している。その数、合わせて92座。読み方は「ごんげんやま」が最も多く、他にも「ごんげんさん」や「ごんげんざん」と呼ぶ場合もある。ちなみに、茨城県だけでも2座あり(もうひとつは、桜川市)、東海村には権現山古墳、潮来市には権現山公園というものまである。

さらに、Wiki大先生はこの権現山という山名について、このように申している。
「権現山という山名は、山中に権現(インド起源の仏の”仮の姿”)もしくは東照大権現としての家康が祀られていることに由来するものが多い」

へぇ、なるほどなるほど、そうだったのか。
ミーハーな筆者の場合、このような事実を知って調べるのは「権現山についての掘り下げ」ではなく、「権現山以外に日本で多い山名は何か」である。
これもチラッと調べてみたところ、

【10位】妙見山  55座 
【9位】 飯盛山  56座
【8位】 烏帽子岳 57座
【7位】 大森山  65座
【6位】 高山   83座
【5位】 大平山  89座
【4位】 権現山  90座(Wikiとは数が違う)
【3位】 愛宕山  122座 
【2位】 丸山  187座 
【1位】 城山  298座 
…となっている。
こちらによると、権現山は全国で4番目に多い山のようだ。(調査方法によって多少の違いはあるみたい)

山名っておもしろいな~と思い、さらに調べてみると、「山の名前っておもしろい」(実業之日本社)という本まで出ていた。その由来、数、山の読み(さん、やま、せん)や岳の読み(だけ、たけ)の違い、面白い山の名前などが記載されているらしい。これは、欲しい!

このような知識があれば、話のネタになるのはもちろんのこと、このコラムに行き詰った際に「名前推し」で山に登らずとも書けるではないか…。迷わずに「カートに入れる」のボタンをクリックしたのは、言うまでもない事実である。

《久米成佳》

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