【澤田裕のさいくるくるりん】高雄の沖に浮かぶ小琉球で、島の風情を味わう | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【澤田裕のさいくるくるりん】高雄の沖に浮かぶ小琉球で、島の風情を味わう

オピニオン コラム
小琉球を象徴する奇岩、花瓶岩。到着した港のすぐ近くにある
小琉球を象徴する奇岩、花瓶岩。到着した港のすぐ近くにある 全 10 枚 拡大写真
2014年10月9日公開のコラムで、島を巡るサイクリングの利点を「通過交通のない島は行き交うクルマが少なく、『一周した』という達成感を味わえる」と記しました。もちろん、これは海外でも同じ。今回の台湾自転車旅行では小琉球を訪れ、その魅力を満喫しました。

2014年10月9日のコラム:特典を利用して、伊豆大島のサイクリングを満喫

前日に泊まった旗山から船の発着する東港までは、50km余りの道ながらほぼ平坦ということもあって昼すぎに到着。小琉球に渡る船の切符を手に入れようとチケット売り場に向かうと、その前に陣取っているおばさんから声を掛けられます。ちなみに船は公営と民営があって、発着の時刻と料金のほか、小琉球で到着する港が異なります。

選んだ民営船の料金は本来なら往復で410台湾ドル(1台湾ドル=約3.5円)ですが、おばさんは「こっちなら400だよ」と言います。わずかな違いとはいえ、「ならば」とおばさんから購入。それから昼食を取るため近くの食堂に向かいました。

入った食堂は当たり前ですが海鮮を売り物としていて、店頭に並ぶ魚介類から好みのものを選び、その調理法を指示するというハードルの高いもの。その手間をすべて妻に押し付けた僕は、出されたチャーハンと魚介のスープをありがたくいただきました。


サンゴでできた磯場ならではの景観が広がる

港に戻って船に乗り込もうとしたところで、作業員に呼び止められます。自転車の持ち込みには追加料金(50台湾ドル)が必要とのことでした。その金を払って席に着くとまもなく出港。船の速度は思いのほか速く、20分ほどで島に到着しました。

この小琉球は高雄の沖に浮かぶ面積6.8平方km、人口約1万3000人の小さな島で、台湾近海では唯一サンゴ礁で形作られています。島を一周する道も15kmほどと短いものですが、アップダウンがあるためなかなか走り応えがあります。他の観光客は港近くの店でオートバイや電動自転車を借り、それを利用していました。

泊まる宿も決めてなかったため、島を半周ほどして宿を物色。オフシーズンのリゾートで2000台湾ドルという料金は、はたして高かったのか安かったのか。言えば値切れたかもしれません。

翌日は島をゆっくりと一周。美人洞と山猪溝、烏鬼洞という3カ所有効のチケットは、期間限定で子ども料金(80台湾ドル)とされていました。前述したとおりサンゴ礁でできた島ということで、それが風化、侵食されて複雑な造形を生み出しています。整備された遊歩道を、探検気分を味わいながら歩きました。


この写真のどこかに、ウミガメが写っている

そして、美人洞の隣りにある望海亭にたどり着いたときのこと。そこにいた若い女性が、僕に向かって「シー、トー、トー」と言います。初めは中国語かと思って首を傾げたのですが、よく聞くとそれは英語で、「See turtle」(ウミガメを見なさい)って言っていたんですね。

眼下に広がる海を注意深く観察すると、確かに2匹のウミガメが漂っています。野生のウミガメを目撃したのは初めてで、夢中になって写真を撮りました。気がつけば若い女性の姿はなく、お礼を言い忘れてしまいました。

港から再び船に乗って東港に戻ってその晩は高雄に泊まり、翌日の飛行機で1週間の旅は終了。次回は高雄から東に向かい、東岸を北上することになります。西岸とは異なり山がちな地形ということで、プランニングには苦労しそうです。

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