フェンシング・宮脇花綸、目標は「東京オリンピックで金メダル」…単独インタビュー 2ページ目 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

フェンシング・宮脇花綸、目標は「東京オリンピックで金メダル」…単独インタビュー

オピニオン ボイス
宮脇花綸 参考画像(2014年8月17日)
宮脇花綸 参考画像(2014年8月17日) 全 16 枚 拡大写真
---:宮脇選手にとってフェンシングの魅力は何ですか?

宮脇:ふたつあります。例えば走る競技だったら、一番速かったら一番強いじゃないですか。砲丸投げだったらパワーがあれば強い。だけど(フェンシングは)選手が一番速くても勝てないし、一番力があっても勝てない。

スピードやパワーもそうですし、戦術の部分もすごく大きい競技。経験や流れを読む力だったり、いろんな要素が絡み合ってできている競技なので、やればやるほど奥が深いなと自分自身やっていて思うので、そこが魅力のひとつだと思います。

もうひとつは番狂わせが起きやすいところ。トーナメントだと1位の選手と64位の選手があたる。64位の選手が1位に勝っちゃうこともある競技なので、誰でも勝つチャンスがあるのがフェンシングの面白いところだと思います。

---:観戦するときはどこに注目すると良いですか?

宮脇:そうですね~(と少し考えて)、突く前に剣を動かしていると思うのですけど「最後どこにフェイントをかけて、最終的にどこを突いたか」とか。

駆け引き全体を初めて観て理解するのは難しいと思いますが、最後の部分だけでも「こっちに見せてから、こっちを突いた」とか、そういう部分を観てもらえると面白いかなと思いますね。

戦術的な部分。もちろん速さやダイナミックさも面白いですが、そこをちょっと気にかけ始めるともっともっと面白くなると思います。


2014年南京ユースオリンピックの宮脇選手(右)

---:宮脇選手はフェンシング3種目のうち「フルーレ」に取り組んでいます。フルーレは"攻撃権"があり、選手自身もどちらが攻撃しているのかわからなくなることがあるそうですね。

宮脇:攻撃権は審判が判断するものなので、動き出しのタイミングによっては(選手の)どちちも自分が勝ったと思う時があります。曖昧な部分もありますね。審判によってクセも違いますし、そういうところも全部理解して「この審判にはこの技は効かないんだな」とかも考えないといけないことがある。「これは攻撃として認めてもらえないんだな」とか。

世界大会にいる審判は共通の認識を持っていたりするのですが、やっぱりちょっとクセのある審判もいるので。

---:宮脇選手もどちらが攻撃しているのかわからなくなったことはありますか?

宮脇:ありますよ(笑)。フェンシングはビデオ審判もあるのですが、ビデオ審判を使っても(判定が)覆ったり覆らなかったりする時がある。「なんで認めてもらえないんだ?」と思うこともありますが、そこで落ち込んで失点してしまうと試合全体に響いてしまうので、すぐ(気持ちを)切り替えるように心がけています。

---:リオオリンピックに向けての意気込みを聞かせてください。

宮脇:正直な話をすると、すごい厳しいというか、(2015年は)自分自身のポイントを稼げていない。残り3試合あるのですが、そこでいい結果をどんどん出していかないと難しい状況。その3試合を目標にしてやるしかない感じですね。

---:3試合はどのようなスケジュールですか?

宮脇:1月にポーランド、2月にアルジェリア、3月にキューバがあります。ジュニアの試合もあって、アルジェリアの前にスロバキアに行ったり、遠征は1カ月に1回くらいの頻度でありますね。

---:フェンシングは何歳くらいまで選手を続けられるのでしょう?

宮脇:女子フルーレでは最高40歳くらいですかね。40歳で世界トップの人もいるので。

---:長く続けることで経験を積めば、どんどん強くなれそうですね。

宮脇:そうなんですよ。それもフェンシングの面白いところで、体力だけではない戦術だったり経験だったり。長くやりたいなと思いますね。東京オリンピックが23歳のときにあるので、そこで金メダルを獲るのが将来の大きな目標ですね。
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《五味渕秀行》

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