秀岳館は、社会人野球の強豪パナソニックで監督を務めNHKで高校野球の解説も経験、枚方ボーイズ時代にも選手を育てた経験豊かな鍛冶舎巧監督の甲子園初采配に注目したい。
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夏の甲子園では昨夏も出場するなど、ここ4年で3度出場している東海大甲府が春は25年ぶりだったということに驚いた。一方、4年連続出場の龍谷大平安は一昨年の優勝校でもある。村中秀人監督、原田英彦監督と甲子園を知り尽くす采配も見どころだ。
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大阪桐蔭・高山優希投手
高橋昂平投手の評判がいい花咲徳栄は昨夏も優勝した東海大相模と好試合を演じている。常連校の常総学院、昨夏のベスト4からメンバーががらりと替わった中で東京都大会を制した関東一などは春までに間違いなくレベルアップしたチームを整えてくるであろう。
全国制覇の経験があるのは大阪桐蔭、常総学院、敦賀気比、東邦、龍谷大平安と高松商に鹿児島実と明徳義塾、桐生一だ。これらのチームは確実に甲子園での戦い方を知っている。
■21世紀枠代表校にも注目
21世紀枠代表校として選ばれた釜石、小豆島と地元兵庫の長田がどういった戦いを見せてくれるかにも興味がある。小豆島は17人ながら、香川県大会では高松商を下して優勝している。釜石は岩手県大会準優勝で東北地区大会に進出して、強豪東北に延長で食い下がった。県内屈指の進学校でもある長田はエースの薗田涼輔投手が三振を奪える投手として評判がいいので楽しみだ。
これから1カ月半の間に、さらに飛躍的に力をつけてくるチームがあるかもしれない。いずれにしても、投手を含めて守りで崩れないことが春に勝ち上がるチームの条件であることは間違いない。
3月のセンバツ開幕が待ち遠しい。