リーグ1位のディフェンスを誇るブロンコスと、1試合あたりの得点数がリーグ最多のパンサーズ。最強の矛と盾の戦いは、ブロンコスが堅守から流れを作っていく。
第1クォーター最初の攻撃シリーズでフィールドゴールを成功させると、さらにラインバッカー(LB)ボン・ミラーがパンサーズのクォーターバック(QB)キャム・ニュートンをサック。こぼれ球をディフェンス・エンド(DE)のマリク・ジャクソンがエンドゾーンでカバーし、この日最初のタッチダウンが生まれた。
第2クォーターにはパンサーズもジョナサン・スチュワートのランでタッチダウンを返すが、前半は13-7とブロンコスがリードしたまま折り返す。第3クォーターにブロンコスはニュートンのパスをインターセプト。通っていればピンチの場面を防いだ。
16-7とブロンコスリードで始まった第4クォーターは、両チーム頂点に向けて激しい攻防を繰り広げる。パンサーズ守備陣が残り13分17秒、ブロンコスのQBペイトン・マニングのサックに成功、こぼれ球をカバーしてターンオーバーも奪った。だがタッチダウンまではつなげられず、フィールドゴールの3点を追加し16-10で試合は進む。
再び6点差まで追い上げられたブロンコス。だが、ここで再びミラーがニュートンへのサックに成功する。さらにファンブルしたボールはセイフティ(S)のT.J.・ウォードがカバー。ブロンコスは敵陣残りわずかで攻撃権を得た。
最後はランニングバック(RB)C.J.・アンダーソンがタッチダウンランを決め、土壇場で勝利を決定づける追加点が入った。さらに2ポイントコンバージョンに挑んだブロンコスは、マニングがパスを通し24-10にリードを広げる。
39歳のマニングはスーパーボウルでの最年長勝利QB記録を更新したほか、インディアナポリス・コルツ時代にもスーパーボウル制覇の経験があるため、史上初めて"ふたつの異なるチームで優勝を経験したQB"にもなった。
持ち前の堅固な守備力を発揮し、自分たちのプレーを貫いたブロンコス。それに対してパンサーズのほうは、大舞台で気持ちが空回りしてしまった部分が見られた。シーズンMVP男ニュートンも、時おり見せるロングパスは光ったが、それ以外で決定的な働きはできなかった。
3 down. 0 to go.
— NFL (@NFL) 2016, 2月 8
The Road to the Super Bowl ends with a #Broncos #SB50 victory! pic.twitter.com/3YxUhvxzwx