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【THE INSIDE】女子高校野球部vs中学野球クラブチーム…試合は見どころ満載

オピニオン コラム
シートノックを終え、挨拶をする村田女子
シートノックを終え、挨拶をする村田女子 全 18 枚 拡大写真
高校女子野球部と中学生の硬式野球クラブチーム対決、ちょっと興味ある対戦が行われた。

将来は甲子園を目指して戦っていくであろう少年野球クラブチーム。やはり個々の技術も高く、体つきも大きくなってきている。そんな中学生たちと日々懸命に野球に取り組んでいる女子高校野球部の試合。スコアや勝敗はともかくとして、どちらも学習できる中身のある試合となった。

■村田女子高野球部vs東京ダイヤモンドボーイズ

日本高校野球連盟のさまざまな規定のある高校野球では、アウトオブシーズンとなる2月の対外試合は禁止されている。また、対外試合に関しても多くの規定が設けられている。

しかし、歴史も浅い女子高校野球は、特別な規定もないどころか、現状では全国で女子野球部のある学校は22校しかない。それだけに、練習試合の相手など対外試合そのものが大変だ。そんなこともあって、シニアやボーイズといった少年野球のチームと試合を組むケースもよくあるようだ。

2月1週目の週末、千葉県船橋市の郊外にあるグラウンドで村田女子高校野球部と、日本少年野球連盟(通称ボーイズリーグ)の東京都東支部・東京江戸川ボーイズ中学部の東京ダイヤモンドボーイズが試合を行った。

朝の9時前から3試合の強行軍である。東京・本駒込に学校がある村田女子は普段、校庭ではネットを張ったティー打撃程度の練習しかできない。週2回は学校から30分ほど離れた西高島平にある河川敷のグラウンドを使用するが、日没も早い今の時期は満足に練習はできない。

それだけにグラウンドをフルに使える日にはどん欲に練習する。就任2年目となる篠原由美監督が、武蔵野女学院中学高校などの講師を経て村田女子に赴任してきた2014(平成26)年に正式に野球部となった。東京都では駒沢学園女子、蒲田女子に続いて3校目の加盟校だ。


村田女子高校野球部の篠原由美監督

河川敷のグラウンドが使用できる日には、シーズンになると選手たちは練習を終えて帰宅したら21時を過ぎることもザラだという。それでも朝練も含めて日々野球漬けの女子高校生である。

そんな選手たちに対して、「一生懸命には一生懸命で返していく」という姿勢をモットーとしている篠原監督。朝4時半には起床して、朝練から一日中選手たちと付き合う。

「野球の技術に関しては怒りません。だけど、日常生活でやるべきことがやれていないときなどは厳しく叱ります」という指導方針だ。そんな指導者の思いも反映されていて、選手たちは元気がいい。

スピードやパワーでは、育ち盛りの男子中学生の方が勝っているが、元気のよさや一生懸命さ、ひたむきさではむしろ彼女たちが勝っているといってもいいくらいだった。その筆頭選手は篠原監督もイチオシの児玉愛里さん。埼玉・本太中時代にはソフトボール部に所属していたが、「中学の時から、高校では野球をやりたいと思っていました。厳しい部活に入りたいという気持ちもあり、中学の先生からも勧められましたから、ここを選びました。まだまだ課題も多いですが、こういう厳しい中でやるということは自分で決めたことですし、今は厳しいけれども楽しいです」と、野球に取り組む意識は高い。

【女子高校野球部vs中学野球クラブチーム…試合は見どころ満載 続く】
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《手束仁》

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