ストリートファイターIV大学対抗戦、格闘ゲームにも武道の精神…それぞれのスポーツ論
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
同大会は、家庭用ゲーム機PS4の格闘ゲーム『ウルトラストリートファイターIV』を使用。4ブロックでのリーグ予選を経て、勝ち上がった4大学がトーナメントで競い合う。
上智大や東京工業大、北大などを制し、決勝トーナメントにすすんだ西南学院大は、本大会唯一となる女子選手が活躍するチーム。予選突破の担い手ともなった女子選手が「練習したぶん結果が出るところはスポーツと同じ」といえば、チームメートの男子選手は「もともと剣道をやっていて、格闘ゲームには『礼に始まり礼に終わる』という武道の精神があるように思う。戦う前に目を合わせて礼をする、つながってる感がいい」と持論を語った。
このイベントでも、互いに一礼してからコントローラーの前につくという姿が見られた。全日本剣道連盟の「心構え」の欄には、「相手の人格を尊重し、心豊かな人間の育成のために礼法を重んずる指導に努める」という礼法が記されている。
この大会を観戦しにきた女子大生は、「サッカーやプロレスの観戦も好きだけど、ゲーマーの戦いが違うのは、負けてもコントローラーを叩きつけたり、『ちくしょー』とか、そうしたフラストレーションがないところ。負けても一礼して笑って握手するところが、将棋とかに似てる」と話していた。
また、「1対1というシンプルな対戦のなかで、格闘ゲームには独特の"平等"がある。フィジカルや性別の差にもよらず、練習の量や場数などによるところが大きい。そこが楽しい」(西南学院大)といった声に対し、京大チームは大会終了後、こんな考えを述べていた。
「年齢や経験の差がゲームの勝敗やスタイルにでるのはいいけど、練習量ややり込み量の先に、"個々の才能や技術の差"などが勝敗やキャラクターの動きに出るように、ゲーム側のシステム向上も期待したい」
《大野雅人》
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