序盤から試合の主導権を握ったのは広島。柏好文が右サイドからチャンスを演出する。しかし、決定機と呼べるほどの場面は作れず、前半45分に迎えた浅野拓磨とGKの1対1も決まらなかった。
それでも試合は広島ペース。後半も序盤から主導権を握り、ゴールへの圧力を強めていく。そして後半19分、塩谷司が右サイドからクロスを上げると、中で皆川佑介が競り合ってボールは後ろへ流れる。これを胸で落とした清水航平がボレーシュート。
豪快なゴールで先制した広島にサポーターからは、「清水のゴラッソで先制!」「航平のゴラッソだ!」「清水ゴラッソ決めた」「すべての拙攻を無に帰すゴラッソ」など、スペイン語で『素晴らしいゴール』を意味する「ゴラッソ」という言葉が贈られた。
これで流れは一気に広島ペースかと思われた。だが直後の同22分、左CKからニアで相手FWに合わされ失点。すぐさま追いつかれてしまう。さらに同33分、ウー・シンハンにドリブルでエリア内に侵入されると、最後はジエゴ・タルデリに逆転ゴールを決められ敗れた。
ホームで先制しながら初戦を落とした広島に、「なぜかACLでは勝てないね」「サンフレッチェですらACLで勝てないか」「サンフレッチェでもダメなら、今年もJリーグ勢は厳しそうだな」と落胆の声が多い。
試合終盤に昨年12月のクラブワールドカップ以来、右ヒザ内側側副靭帯を損傷し離脱していた野津田岳人が出場、終了間際にCKから決定的なチャンスを作るなど明るい材料もある広島。次節は3月1日、アウェーでのFCソウル戦になるが、今回の敗戦を糧に巻き返すことはできるか。
【試合結果】サンフレッチェ広島 1-2 山東魯能【得点者(広島のみ)】清水航平 #sanfrecce
サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) 2016, 2月 23