先日、友人が高価な自転車を盗まれ、すっかりしょげてしまっていた。その数日後、同じブランド、同じ色のフレームがネットオークションに登場していた。彼の自転車、パーツかどうかは不明だが…。
駐輪場が完備されている場所なら駐輪場を利用する。暗証番号でセキュリティーが高い駐輪場があれば、単に駐輪機の番号にお金を入れて清算すると自転車が取り出せる駐輪場など、さまざまな駐輪場がある。もし路上に駐輪する際は盗難防止のためにカギが必須だ。
■お気に入りのワイヤーロック
私は盗難防止のカギにギザプロダクツ(Giza Products)のワイヤーロックを使っていて気に入っている。
軽量、コンパクト、施錠&開錠が簡単、盗難に対して頑丈、使いやすい、などの理由で選んだ。サイズは4.4mm径で2mの長さがあるため、自転車の前後輪とフレームを通し、さらに電柱など固定物を使ったロックもできる。ホイールの盗難防止にもなる。
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ギザプロダクツのワイヤーロック
スチールワイヤーがビニールでコーティングされているので、フレームも傷つかない。1800円とリーズナブルな価格設定もよかった。重量は約200gでサイクリングにも持ち運べる重さだ。
グルグル巻きにすると10cm×15cm×3cm程度のサイズに収まり、専用ケースも付属している。私は普段トップチューブのバッグに収納している。
カギ穴部分に突起があるが、この突起は倒すとワイヤー上のどこにでも自由に移動できるので長さ調整も簡単だ。カギ部分の反対側のワイヤーはループ状の輪になっている。ここにワイヤーを通すことで、前後を長くとりながらロックもしたりフレキシブルに使える。
私は施錠を簡単にするために、単に前輪、フレーム、後輪を通すだけか、または電柱など柱があるとそれにも絡めたりしている。
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■ロック方式は2種類
このワイヤーのロック方式はカギ式と数字リング式の2種類があるが、数字リング式を使っている。数字の組み合わせはよく見かける三桁ではなく四桁なので、盗難に対してより強力だ。
数字の組み合わせは自分で好きな数値に変えられる。根元にある小さなマイナスのネジを捻り、好きな数値に合わせてから元に戻すだけだ。カギ式はかさばるのと、もしカギを忘れた時には使えないのが選ばなかった理由だ。ただし、盗難を考えるとカギタイプの方が本当は確実だろう。
それでも無防備ではなく「ロックを掛けてますよ!」とアピールになるので一応満足。使いやすい鍵で気に入っている。
だが、ひとつだけ改良して欲しい点がある。数字リングだ。メッキされて見た目は良い。数字は打刻され黒く色づけされているのだが、光の具合でリング全体が光り、その数字が実に見にくい。特に夜間はライトを当てるとまぶしくてほとんど数字が見えず、開錠に手間取ってしまう。ここはリングは黒く、数値を白に改良して見やすくして欲しいものだ。