昨年のプレスカンファレンスはマラソン、車いすマラソンと合同で開催されていたため、2016年から車いすマラソンに大きな期待が寄せられていることが分かる。
車いすマラソンに参加する海外招待選手たちは、"車いすマラソンのみの記者会見"が開かれたことに驚きの声を発した。
●エルンスト・ダイク(南アフリカ)
「車いすマラソンのプレスカンファレンスに出席したのは初めてだ。びっくりしている。お互いにベストを尽くし、弱み、強みを含めて勝負したいと思う」
●クート・フェンリー(オーストラリア)
「これだけ多数の報道陣の前で会見が開けるのは大きなこと。障害をもっている人が参加する大会は、なかなか知らせる機会がなかったから。東京に招待され光栄です。年始からコンディションはいい。パラリンピックイヤーでもあり、みんなコンディションは最高になっているはず」
「初めてのレースであり勝利することは難しいかもしれないが、表彰台に上がりたい。同時に楽しみたいと思っている」
●タチアナ・マクファーデン(米国)
「厳しいマラソンになるでしょう。土田(和歌子)さんは強力なライバル。2週間、スピードを上げるべくカリフォルニアで厳しいトレーニングを積んできた。3日分を1日でやるようなハードさだった」
「下りは大変かもしれないが、フラットな地形で頑張りたい。女性でもどんどんスピードを出していきたい」
今大会からIPC公認大会になること、パラリンピックイヤーであること、東京パラリンピックを控えていることなどから、注目度は例年以上に高い。
日本パラリンピック界のパイオニア、大日方邦子さんはイベント後も計算して、注目が集まる仕掛けを作ることが重要だと説いていた。車いすマラソンに対する注目度が維持できるかは、今後にかかっている。
オリンピックの「レガシー」とは?…日本パラリンピック界のパイオニア 大日方邦子さんに聞く https://t.co/atwhm9qBwK
— CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) 2016年2月12日