春のセンバツ“春夏通じて初の甲子園”明石商
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近畿大会初戦の福知山成美(京都)戦では、手に汗握る好ゲームを繰り広げた。最後は代打の神矢尋人が押し出し四球を選び、4‐3で延長11回の死闘を粘り勝ち。
この勝利でチームは勢いづき、準々決勝の市和歌山戦ではコールド勝ちを収める快勝。そして、迎えた強豪、大阪桐蔭との準決勝。初回に5点を奪われる苦しい展開、エース吉高が踏ん張り、2点差まで追い上げるも3‐5で惜敗した。
しかしながら、近畿大会ベスト4という成績を残して見事、春夏通じて初の甲子園出場を果たした。
◆攻守の要は一番大西主将
打線は、四番の小西翔太を中心とした繋がりのある攻撃が魅力だ。犠牲バントでとにかく次の塁へ送るなど、全員で得点する気持ちが強い。接戦になればなるほど打線の色を感じられるのではないか。
また、一番を打つ主将の大西進太郎は攻守ともにセンスを感じる。俊足巧打の切り込み隊長が得点のカギを握っていると言えるだろう。守備でも軽快なフットワークでチームを盛り立て、チームを引っ張っている。
◆本格派右腕エース吉高
エース吉高は1年秋から背番号1を背負い、チームのピンチを何度も切り抜けてきた。最速142kmのストレートと多彩な変化球で、打者に狙い球を絞らせない投球は見事だ。三振を奪えるスプリットもあり、ストライク先行のピッチングができるかが明暗を分けるだろう。
チームを指揮する狭間監督は明徳義塾中学時代、軟式野球部の監督として全国優勝を4度経験している。中学野球で頂点を極めた指揮官が、甲子園でどのような采配を振るうのか目が離せない。
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