東京マラソン2016、3時間台の女性ランナーたち…シンプル、つるまない、単純なものさし
イベント
スポーツ

フィニッシュ地点で42.195kmを3時間台で走った女性たちに、マラソンに挑むきっかけについて聞くと、ダイエットや家族、結婚といったワードがあった。
「6年前に母親が病気で他界して、ひとりで閉じこもってた時期があったけど、ランニングブームのころに友人に誘われて走るようになった。それまで運動もたいしてやったことないのに。なぜかわからないけど、走ってるとお母さんと話しているような感じになる」
「きっかけはね、まあその、ダイエット」と照れ笑いしながら教えてくれた40代女性は、走り始めてから思わぬ方へと向かっていったという。
「家族や親戚、友だちとかに『結婚は?』って顔されると、もう言い返すの疲れちゃって。でも走るとなんかいろいろと忘れられて、シンプルに考えられるようになった。ベジタリアンとまではいかないけど食も変わったし、夜にお酒飲む機会も減った。ますます人と会うタイミングがなくなってるけど、逆に自然な気持ちで独身でいられる。いい意味で、何も考えずにつるむこともなくなった。そこが走り出して変わったことかな」
「めっちゃ雪振ってる秋田から」という女性は、3時間台ぎりぎりでゴールラインを越えた。「東京のほうが空気が軽い感じ。晴れてたし、4時間切ってうれしい!」と笑った。
「雪国で夜に走るのは難しい。だからお日様が出てる昼間にせっせと走る。限られた時間で走るとなると、景色やスタイルよりもタイムとか距離とか、単純なものさしに意識がいくというか。2日に1回というペースで走り出したのが4年前。30km走るようになって、フルマラソンを意識し始めて、『フルで3時間を切りたい』って思うようになった」
彼女は「見にきてくれた友だちと待ち合わせして、月島でもんじゃを食べて、夕方の新幹線で帰る。地元は雪が積もって走れないときもあるけど、でもやっぱり自分の家の近くを走るのが一番いいかな」と更衣室エリアへと消えた。
《大野雅人》
≫貴重な水着ショットも披露!「もはや高校生には見えない」大人っぽい池江璃花子、沖縄・石垣島の海を満喫
≫ケンブリッジ飛鳥と滝沢カレンが似てる?リオ五輪時から密かに話題だった
≫レアル所属・中井卓大ってどんな選手?…「リアルキャプテン翼」と呼ばれた少年時代