F1、開幕戦から新予選フォーマット採用決定…急な導入に不安の声も
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昨年まではノックアウト方式でQ1~Q3まで行われていたが、今年はそのシステムに新しく“セッション中に1人ずつ脱落”していくという条件が加わる。
今年はハースが加わり全22台での出走。まず予選Q1(16分間)のうち、最初の7分は全車が出走可能だが、7分経過時点での順位で最下位のマシンはその場で脱落が決定し、以降のセッションは(Q1内であっても)出走できない。ここから90秒ごとに最下位のマシンが1台ずつ落とされていき、Q2進出は15台になる。
同様にQ2(15分間)も6分経過時点から最下位のマシンが1台ずつノックアウトされ8台が最終ラウンドへ進出。Q3(14分間)は開始5分から1台ずつノックアウトされ、残り1分30秒はトップ2台による一騎打ちとなる。
先月下旬の段階で全チームの合意を得ており、4日の世界モータースポーツ評議会で承認され正式に開幕戦からの導入が決定した。しかし、現場では新しいルールを不安視する声もある。
これにより上位陣のチームも早い段階でタイムを出さないとノックアウトが早々と決定してしまうため、気が抜けない予選とはなるが、その分コース上での混雑も予想され各車が満足にタイミングをとってタイムアタックできない可能性もある。
順位やラップタイムを管理しているシステムに新たな予選フォーマット用のプログラムを導入しなければならないが、それが開幕戦までの2週間では間に合わないのではないかという声も上がっている。
またドライバー側も「複雑すぎてファンが混乱する」など、導入に否定的な意見を述べているという。
約10年前の2005年にも土曜日に予選1回目、日曜日の朝に予選2回目を1台ずつ出走の1周アタック勝負を行い、2つの合算タイムでグリッドを決めるというシステムが取り入れられたが、この際も関係者やファンからの改善を求める声が殺到。途中から土曜日1アタックの予選方式に戻されることになった。
今回も全チームが同意したとはいえ、限られた人の中で半ば強引に決まったという感もあり、序盤の数戦は色々な意見がでてきそうだ。
【F1】2016開幕戦から新予選フォーマット採用決定…急な導入に不安の声も
《吉田 知弘@レスポンス》
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