春のセンバツ・滋賀学園…“1年生バッテリーで大物食い”
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近畿大会の初戦、大阪府大会を制した大商大堺を6‐1で勝利すると、準々決勝の報徳学園(兵庫)戦では延長14回に及ぶ死闘を1‐0で制した。
続く準決勝は2014年の選抜優勝校である強豪龍谷大平安(京都)との戦い。接戦が予想される中、滋賀学園の打線が爆発し7回コールド勝ちを収める。近畿大会初優勝まであと1勝と迫る。
決勝の大阪桐蔭戦では8回を終えた時点で1-1の同点。しかし、9回表に2点を失い、裏の攻撃で1点を奪うも力尽き2‐3で惜敗。
しかし、近畿大会準優勝という好成績を残したことで、悲願の選抜初出場の切符を掴んだ。決勝で敗れた大阪桐蔭へのリベンジ、さらに滋賀県勢では初となる優勝を目標に闘志を燃やす。
◆打線の中心を担う四番馬越大地選手
滋賀県大会で計6試合47得点を叩き出し、近畿大会決勝ではプロ注目の高山投手(大阪桐蔭)から11安打を放つなど、打線は強力だ。
特に注目すべきは四番にどっしりと座る馬越大地選手。バットのヘッドで大きく弧を描きながら構える独特のバッティングフォームが特徴。パワーは高校野球界でもトップクラスであり、芯で捉えた打球はピンポン玉のように飛んでいく。
馬越選手のバッティングを活かすためにも一番徳留、二番井川、三番後藤の上位打線がどれだけ出塁できるかが、勝利のカギを握るのではないか。
守備は1年生遊撃手の小浜選手の動きが良く、軽快なフットワークでチームを盛り立てる。
◆勢いのある1年生バッテリーに注目
エースを務める1年生神村月光投手は最速144kmのストレートを武器に、キレのある変化球を織り交ぜながら打者を打ち取っていくスタイル。近畿大会準々決勝の報徳学園戦では、延長14回を一人で投げ切るスタミナも兼ね備えており、選抜でも注目の投手だ。
バックを守るナインに向かってアウトカウントを送る仕草など、マウンド上での立ち振る舞いは1年生とは思えないほど堂々としている。
神村投手の女房役を務める1年生後藤克基捕手は、昨年の夏の大会から三番として出場しており、攻守ともにチームの要である。神村投手が延長14回を投げ切った報徳学園戦では、試合を決めるタイムリーヒットを放つなど、この1年生バッテリーが甲子園を盛り上げてくれることに期待したい。
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