【THE INSIDE】プロ野球ファーム試合を観戦…思わぬスターの姿も見れる | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【THE INSIDE】プロ野球ファーム試合を観戦…思わぬスターの姿も見れる

オピニオン コラム
中日二軍・小笠原道大監督
中日二軍・小笠原道大監督 全 11 枚 拡大写真
いよいよプロ野球公式戦が開幕した。思惑通りのスタートを切ったチームもあれば、「あれ?」というスタートになってしまったところもあるかもしれない。公式戦がスタートすると、ファンもさまざまな思いが交錯してくるようになる。

プロ野球の世界は、一軍の試合に出て活躍してなんぼというシビアなものである。二軍の試合、いわゆるファームではどれだけ活躍しても、それが年俸に跳ね返ってくるものではない。ファームはあくまでも一軍へ上がっていくための場だからだ。

■ファームの試合観戦

開幕一軍を逃してしまった選手たちにとって、ファームの試合でどれだけアピールできるかが生命線となってくる。神戸総合運動公園のオリックス二軍球場へファームの試合を観に足を運んだ。

この日はオリックス対中日の試合だった。中日は一軍で投げてほしい投手の筆頭ともいえる伊藤準規(岐阜城北)、オリックスは青山大紀(智弁学園→トヨタ自動車)の先発で始まった。伊藤は5イニングを投げたのだが、5回に味方の失策もあって2失点。随所にいい投球があったが、走者を出しての投球にやや課題があるかという印象だった。


オリックス・青山大紀

一方の青山は、近藤弘基(享栄→名城大)、溝脇隼人(九州学院)や谷哲也(鳴門工→日立製作所)に長打を浴びて3点を失った。溝脇は2本の長打で打撃では気を吐いたが、守りではミスを連発。帳尻はマイナス評価になってしまったのが痛い。

中日は、4番福田永将(横浜)、5番森野将彦(東海大相模)といった顔ぶれが並んでいた。また、オリックスの4番は推定年俸2億4000万で、元は中日の主砲として活躍していたブランコが座っている。外国人枠の都合でファームにいるようだ。それにしても、もったいない。


中日・森野将彦

逆を言えば、足を運んできたファンにとっては、ファームのグラウンドで思わぬスターのプレーが見られる楽しみもある。そういうところにもファームの試合観戦の楽しみがあるのではないだろうか。

この日のブランコは3打数1安打1四球1打点。森野は4打数1安打2打点1四球、福田は5打数2安打1打点と、走者が得点圏内にいるときはきっちりとタイムリー打で返しているあたりはさすがと思わせた。一軍で実績のある選手が随所でいいプレーを見せてくれて、「ほーっ!」と思わせてくれるのもファームの試合だ。

今季のオリックス二軍監督は田口壮氏、中日二軍監督は小笠原道大氏と、それぞれチームで人気を博したスターが指揮を執っている。この両監督を見にきているファンもかなりのいたようだ。阪神も二軍監督に掛布雅之氏が就任しており、ウエスタンリーグは監督たちのパフォーマンス、たたずまいにも注目してみたい。


中日・小笠原道大二軍監督

アマチュア野球ファンにもファームの試合は興味深い。野球ファンにとって「選手の出身校」は大事な情報である。選手名簿などには出身校や球歴を掲載すべきだと思っている。そういう意味では、この日オリックスが配布してくれた顔写真入りのチラシには球歴の記載がなく残念だった。

例えば、この日の試合では東海大相模の出身者が中日は森野、友永翔太、育成の渡辺勝、オリックスは岩崎恭平、川端崇義、そして最後に投げた吉田凌と両チームで6人登場している。そういうことも観戦する側としては楽しみの要素となる情報なのだ。

この日7回からオリックスのマスクを被っていたのは、2006年に中日のドラフト1位だった田中大輔(如水館→東洋大)。ファームの試合でかつての在籍球団との試合に出場するのは、どうい気持ちになるのか…など思ってしまう。

ファームの試合は一軍の公式戦とは違った楽しみ方、見方もできる。スタンドには熱心なファンが多く詰めかけ、写真を撮り続ける女性ファンもいた。それぞれのスタイルで応援し続ける、こういうファンこそ球団も大事にしてほしいと感じた。

《手束仁》

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