準々決勝ではガエル・モンフィスに5度のマッチポイントを握られながら、タイブレークに持ち込み驚異的な粘り強さを見せた錦織。どちらに転んでもおかしくなかったという接戦を制した次の試合は、オーストラリアの悪童との対戦だ。
2014年のウィンブルドンでラファエル・ナダルを破り、19歳にしてベスト8に進出したキリオス。翌年の全豪オープンでもベスト8に入り、オーストラリアの新星と期待された。しかし、最近は気の短さや問題発言が有名になり、男子プロテニス協会(ATP)から処分されたこともある。
イライラし始めるとメンタルを制御できないキリオス相手に、錦織は先手を奪って優位に進めていきたい。
反対側のドローでは第1シードのノバク・ジョコビッチと、第15シードのダビド・ゴフィンが対戦する。トマス・ベルディハとの準々決勝では、第2セット途中に腰のけいれんがあったジョコビッチ。それでも6-3、6-3のストレートで大会3連覇に一歩前進した。
ゴフィンは準々決勝でジル・シモンと対戦。第1セットを落とすが3-6、6-2、6-1の逆転勝ちでベスト4に駒を進めた。
勝ち残った4人の顔ぶれにテニスファンからは、「怪我がなければジョコビッチの優勝」「ゴフィンがんばれ」「ケイ、今回はチャンスだぞ」「キリオスがチャンピオンになるよ」といった声援のほか、「ジョコビッチとキリオスが決勝で対戦して、ジョコビッチ6度目の優勝と予想」「間違いなく本命はジョコビッチ。ダークホースでゴフィン」と優勝者を予想するコメントが多く寄せられている。
1992年にはマイケル・チャン・コーチも優勝したマイアミ。錦織は第2のホームと呼ぶ場所でマスターズ1000初優勝を果たせるか。
ジョコビッチ対ゴフィンの試合は日本時間4月2日の2時以降開始予定。錦織対キリオスは同日8時以降開始予定となっている。