日本テレビ系『NEWS ZERO』でスポーツコメンテーターのレギュラー出演なども続々と決まり、引退後も多くのメディアの注目の的となっている。そんな山本昌氏初のピッチングバイブル最新刊『ピッチングマニアレジェンドが明かすこだわりの投球術』(学研プラス刊)が全国の書店、ネット書店で発売開始となった。
発売を記念して、特に高校球児や小学生、中学生でもすぐに明日から実践できるポイントをピックアップした。短期連載第4回は「カーブの投げ方について」。
山本昌こだわりの投球術を伝授!「大きく使って投げる」第1回 https://t.co/OOl5GQW9jK pic.twitter.com/UijLXhLfKW
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山本昌こだわりの投球術を伝授!「軸足のヒザを意図的に折らない」 https://t.co/hf9UumKAHp pic.twitter.com/xU7diT3rKM
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山本昌がこだわりの投球術を伝授!「コントロールをつけるのは中指」 https://t.co/hDBt6gMaiQ pic.twitter.com/up8YziyZye
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●カーブがなければ、これだけ長く現役を続けられなかった
「山本昌=スクリューボール」のイメージを持つ人が多いと思いますが、私はカーブにも自信を持っていました。カーブがなければ、長くピッチャーを続けることができなかったかもしれません。
最近はカットボールやツーシームなど、小さく曲がる変化球が主流になっていますが、そんな時代だからこそ、カーブの意味が出てくると思うのです。変化が大きいうえにストレートとの球速差がある。バッターのタイミングを狂わせるには、最適なボールといえます。
現役時代、ストレートとカーブの調子が良いときは、ピッチングが楽でした。
楽と思える一番の理由は、カウントを取りやすくなるからです。バッターは基本的に速いストレートに照準を合わせています。初球から緩いカーブを待っているバッターは少ない。そこでカーブを投じると大事なファーストストライクを取ることができるわけです。
ただし、です。バッターは「緩い球が多い」と分かっていれば、緩い球を狙ってきます。
ストレートの意識を植え付けてあるからこそ、緩い球が生きてくる。いくらカーブが武器であっても、カーブだけでは抑えることができません。
▼カーブのコツは空手チョップ
カーブは決して曲げようとしないこと。リリースはひねるのではなく、前で切る pic.twitter.com/AYCxKUEjlp
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カーブは決して曲げようとしないこと。リリースはひねるのではなく、前で切る。
《ポイント》
カーブを投げるときは、決して曲げようとしないこと。速い腕の振りの中で最後にポンと抜けるから、強い回転がかかるのだ。リリースはひねるのではなく前で切る。「空手チョップ」をイメージして投げてみよう。
▼カーブの握り
中指を縫い目にかけ、指の付け根にも縫い目を多く触れさせる pic.twitter.com/XuyMG4DO9V
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中指を縫い目にかけ、指の付け根にも縫い目を多く触れさせる
《ポイント》
カーブのポイントは中指をボールの縫い目にかけること。さらに、指の付け根に縫い目が多くふれることで安定感が生まれる。