で、今回はベルのお話し。シティサイクルなど普通の実用自転車には必ず付けられているベルが、ロードバイクなどスポーツバイクにはほとんど付けられていない。軽量化のためと、ルックスを阻害するからだ。また、ハンドル周りにごちゃごちゃと付けたくない。
■スポーツバイクに似合うベルは?
歩道で歩行者に避けてもらうためにベルを鳴らすのはマナー違反であるし、道交法違反になる。もっとも「危険を防止するためやむを得ないときは、この限りでない」とのことだが、基本的には鳴らさない方が無難だ。だが、道交法によると「警笛鳴らせ」の道路標識がある場所では鳴らさなければならないのだ。
以前、クルマのドライバーに、「レース用の自転車で市街地を走っていいの?」と注意された経験があった。その時は、ブレーキが前後にあり、前方にヘッドライト、後方に反射器材の代わりにテールランプを取り付け、保安基準には合格しているので問題ない…と自信を持っていた。だが、その後「警笛鳴らせ」の標識区間ではベルが必要なのだと知った。
鳴らす機会は少ないものの、お巡りさんに「この自転車は保安基準違反だ…」とピストバイクのように言われては困る。そう思ってベルを探した。スポーツバイクに似合うように、「できるだけ小さく軽い」「できるだけ目立たない」この2点を満たすものとして、GIZA PRODACTSの「スリム スポーツ ベル」にたどり着いた。
まさに私の理想ぴったりのベルで、まず小さい。サイズは直径約21mm、高さ10mm程度だ。しかも色は黒。取り付けはハンドルにかまして、小さなビスをアーレンレンチで締める。
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取り付け可能なハンドル径は22.2mm~31.8mmで、径のアジャスト用のカラーは2種類付属している。まさに親指サイズなので、目だたずお気に入りだ。
もっとも小さいだけあって鳴る音は小さい。相手を威嚇するような雰囲気はなく、ささやかにチーンと鳴るので可愛げがあり、逆に好感が持てた。これなら相手に「すみませ~ん」とささやく感じ。価格も700円(税抜き)とリーズナブルなのも嬉しい。