昨季までドルトムントを率い、7シーズンでリーグタイトルも2度獲得したリバプールのユルゲン・クロップ監督。別離から1年と経たないうちに対戦相手としてジグナル・イドゥナ・パルクに戻ってきた。
世界が注目したクロップ・ダービーは前半36分、ディヴォック・オリジのゴールでリバプールが先制する。だが今季好調のドルトムントもホームで反撃。直後から激しい攻めを見せ、ハーフタイムをはさんだ後半3分にマッツ・フンメルスのゴールで同点に追いついた。
リバプールは敵地での勝利を逃したが、アウェイゴールを挙げホームでのセカンドレグを待つ。だが上々の結果にもクロップ監督は試合後の会見で、「試合を見ての通り五分と五分だ。ドルトムントはどこで戦っても関係なくゴールを奪うことができる」と話し、優位に立ったという意識は持っていない。
イングランド・プレミアリーグでは最近2試合勝利がないリバプール。順位も9位と苦戦しており、ドルトムント有利という声が多かった。戦前の予想を覆せたことにクロップ監督は満足を示している。
「我々のパフォーマンスについていろいろなことが考えられていたが、見た人は少し驚いただろう。私はチームのできにも非常に満足だ。アウェイゴールも奪うことができた。0-0より1-1のほうが良いのは間違いないことだ。だが突破のためにはセカンドレグでも、自分たちの最高のプレーが必要になる。何も決まってはいない。次も接戦になる。楽しみにしているよ」